ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

バー来訪者

 

 

 

 

2021/11/10

バー来訪者

所用を済ませたのち、夜。天神のgrafに行っておりました。福岡、MidLineというバンドの、GtVo.みどり君の誕生会をやってるとのこと。

お酒が飲めず天神も近くはないので、普段あまりバー営業には行かない私ですが、とある所用のついでだったのと、「ボードゲームあり」と書かれたツイートを見て、参入してきました。勿論、誕生日を祝う意図も、あります。おめでとさんです。

言うてたぶん、知らない人が9割くらいの可能性のある場でしたが、誕生日を祝う気持ちと、ボードゲームの伝道師としての役割を果たすため、奮起してきました。結果、それほどボドゲは奮いませんでしたが、ひとりの方が深く興味を持ってくれて、それだけで言った甲斐があるというものです。よかったよかった。

 

バーにそんなに行き慣れてないせいか、実はこういう野良バーみたいなの、私はあまり得意ではないんです。そこまで人見知りという訳ではないのですが、バーに入ると結構、「友人周りで完結してるテーブル」みたいなのが既にできてめして、そういう、自分抜きで完結しているテーブルに押し入るような事はね、苦手なのです。

昔から、ハコの人にずっと言われてましてね。飲み会なんかで楽しく話している場に対して「無理矢理にでも割り込んで行け」って言う事を。そういう場に、割り込んで入る事に、私は深く抵抗を持ってしまうのです。抵抗を持つというか、もはや無理です。無理。その場で全員分の会計して泣いて帰る方がマシなくらいある。

なんでしょうね、会話の流れの美しさってあるじゃないですか。特にウマの合う人間と、高速のキャッチボールのようなやりとりをしている時、えも言われぬ恍惚感があるものです。そういう場を壊すのが、私は嫌なんです。勿論、壊されるのも、私は嫌です。

会話が一段落をつけていたり、まだ探り合ってパスを回しているような場なら、まぁ頑張れば入れるのですが、すでに高速ラリーが回っているような場は、無理です。その場はもうそこで場が完結してしまっているので、これはもう、無理。しょうがない。

こういう性格できっと、いくつもチャンスや繋がりを逃して来たんでしょうな。だけどまぁ無理なもんは無理です。これは私のサガでありカルマである。そうやって嫌われたくはないし、そうまでして仲良くなりたいとは、もういっそ思わない。

 

今日行って来たバーは、初対面にも関わらず話してくれた人もおり、楽しく過ごすことができました。いやはやありがたい。こういう日であれば、もっと訪れても良いのですがね。中々難しいもんです。

あとは私がお酒を飲めればもっとよかったのでしょうが、これもまたしょうがない。炭酸飲料でもまぁ楽しめるもんです。隆起するゲップを押し殺しながら、それでも笑ったあの感情は、決して嘘ではない。