2021/12/16
ホラーショーメイ
中島哲也監督、「来る」、観ました。
はちゃめちゃに面白かったです。ホラー映画なんですが、中島監督らしいゴツ盛りのエンターテイメントになっています。何でもアリ。お腹いっぱい。終わった瞬間に爆笑した映画は久しぶりです。
ホラーの中にエンターテイメントがあり、エンターテイメントの中にホラーがある。ホラーとギャグは紙一重だという事を監督はよく理解している。何より格好いい柴田理恵とかそれだけでギャグですよ。いやぁ最高でした。そして柴田理恵は本当に格好良かった。
しかし批評を見てみると結構辛口で、「こんなのはホラー映画じゃない」みたいな意見もちらほら目にしました。そんな意見、私に言わせりゃまだ甘い。ホラー映画はもっと間口の広いものですよ。
ホラー映画ってのは、少なくとも何かしらの脅威が人間たちを襲うのですが、メインがその脅威かと言われれば、必ずしもそうではないのです。モノによって、メインはそれによって脅かされた人間の本性であったり、それにより変化する人間関係にあったりします。
ただ怖がるだけがホラー映画ではなく、その本質は人間ドラマにあると思っています。私はね。もちろん、その辺は諸説あるので、みな諸々のホラー映画を愛していけば良いのです。
良いですよホラー映画。残酷で、人の不幸を面白がるものではあるんですが、そういうのを純粋に楽しめるのは平和の証明ですので。