ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

頑張ってはいます

 

 

 

 

2022/8/11

頑張ってはいます

ファミリーレストランにて、考え事をしていました。親指と鉛筆で液晶と白紙を埋めながらも、そこら中から奇妙な髪色をした「カリスマクリエイター」に見られておりました。別に嫌いと言うほど思い入れはないけど、何時間も見つめたくないツラではないので正直言ってやめてほしい。サイゼリヤの方が良かったか。

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それでも、ずっと考えていました。今後のこと、スケジュールの調整、諸連絡、グッズのデザイン、音源の詳細と歌詞の考案、注文したコーヒーゼリーをコーヒーで胃に流し込みながら、ああでもないこうでもないと虚空に吐き散らかしておりました。

音源や歌詞、デザインなんかはともかく、今後のスケジュールとか諸連絡とかは、心労の割に成果が目に見えづらいので、疲れます。それでもやらねばならんですし、私がやらねばならんことなのでやりますが、少し考えが混んでしまうと、脳味噌が「徒労」みたいに錯覚してしまう瞬間も確かにあって、中々にしんどいです。錯覚なのはわかってんですがね。

「好きでやってる事でしょ?」なんてドヤ顔で言う奴が、私は本当に嫌いでですね。私は音楽は好きでやってますが、バンドのスケジュール調整まで好きでやってるわけではないので、その辺を一緒くたにされると困ります。仕方なくやってる仕事は大量にあります。一瞬でも「好き」と思う瞬間がある仕事なら、一切の愚痴が言えなくなると言うのですかね。そう喋る貴様はまさか、一瞬たりとも「好き」と思えない仕事をやっているというのか?そんな仕事は辞めてしまえ。

無論、私がやりたくないことまでやっているのは、私に力がないからですよ。富か名声か力があれば、そういう事はやらないで済みます。ゴールドロジャーが羨ましいぜ。

私には諸々が足りないので、頑張っているだけです。そう、私は頑張っています。この頑張りが、有用なものなのか無駄なものなのかはわからんです。ビジネスに高名な人からしたら、ひょっとしたら良くない頑張りなのかもしれないですし、苦難を率先して抱える努力家から見れば、私くらいの頑張りは頑張ってるうちに入らないかもしれないです。それでも、私は頑張っています。無駄な可能性はあれど、程度の差はあれど、誰が何と言おうが、私は、頑張ってはいます。それだけは間違いにさせない。

頭の回転率に疲れ、コーヒーではなくココアを求めて席を立ちました。変わらず何処を見ても、店内はカリスマのドヤ顔で溢れています。私も頑張ってますが、コイツもきっと頑張っているのでしょう。そういう点だけは、嫌いな人間でも尊敬をせざるを得ません。すみませんやっぱコイツ嫌いです。