2022/9/7
四次元にて、マーダーミステリー会でした。
もう何度もやってますが、やはり面白い。今回も登場人物みな阿鼻叫喚、誰かが叫べば誰かが笑う、素晴らしい混沌が出来上がっていました。私は知っているシナリオなのでゲーム自体に参加はできなかったのですが、知っている上でその様子を眺めているのはめちゃくちゃ楽しかったです。いやぁこれは悪い趣味だなぁ。
先日も京極夏彦の本を読んでいて思ったのですが、「謎」っていうのは美しいですな。何故それがそうなっているかわからない、というがなぞ謎。謎って言うからには不思議なことであり、通常ではあり得ない状況であります。通常ではないのでは、異常な何かがそこにあったということ。そして大抵の場合、そこには誰かの思いがあり、誰かの慟哭があり、誰かの感情があります。それはしょうもないものかもしれないし、邪なものかもしれないけれど、そこには通常を越えた何かが必ずあったのです。考えてみればそれもまたディストーションなのですよ。
フィクションでもノンフィクションでも、私は誰かの発するディストーションをもっと知りたい。善悪濃淡貴賤を問わず、ディストーションこそが世の中に深みをもたらしているのだと、私はそう思っております。そう思いながらまだまだ作品を探していきます。必ず見つける。必ず。
