ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

狂った骨組み

 

 

 

 

2022/9/8

狂った骨組み

先日読んだ本が、まだ頭の中をグルグルしております。京極夏彦狂骨の夢」です。

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この文庫本は1000ページ越え、かつシリーズものなのにメインキャラクターが動きだすまで500ページかかるというシロモノで、中々に重い読書をしていました。ちなみに主人公たる京極堂が喋るまで250ページ、本格的に話に絡んで来るまでは600ページかかります。主人公とは。

別にメインキャラが出てないパートが面白くないわけではないのですが、期待していた方向とは違っていたのでかなり面食らいました。戦国時代の話をねだったら源平合戦くらいから話し出される感じです。さすがに、長かった。しかもこの本は文庫サイズのくせに重いので、手に持って読むのが中々に大変でした。仰向けで持って読めないことはないですが、顔に落としたらそこそこの怪我をしそうです。

しかし見終わってみたら全部必要だと思ってしまったのでタチが悪い、かつめちゃくちゃ面白かったので実に悔しい思いをしています。内容自体はウミガメのスープ問題を6問くらいゴチャゴチャにしたようなもので、意味不明な謎が散見しまくるのですが、全部綺麗に解決してしまうからもう、こちらとしては参るしかないのです。えぇ参りましたとも。

前述なのでまぁオススメはできないですが、最終的に面白いのは保証しますし、こんな普通存在しないサイズの本を読めば話題にもできるので、悪くはないと思います。私は続きを、また見てしまうのでしょうな。めちゃくちゃ疲れましたが、たぶん見ます。顔面に落とさぬように気をつけながら、見ます。