ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

慣れの果ての中

2023/9/17

怒涛のCD製作を終えましたが、まだまだ製作するものはあります。ポスターであったり、新しいグッズであったり、レコ発に向けて揃えていかねばなりません。別になくてもライブはできるのですが、「レコ発」という形をきちんと行うためには、それらは必要なのです。形は大事。まぁ売れている方々に比べれば、我々もちゃんとできてるとは言いづらいのですが。

今日はCDにつける、セルフライナーノーツを作っていました。今回もこのオマケはつきます。サブスク全盛のこの時代にCDを買ってくれる人のための、ささやかですがお礼の一枚なのです。あと我々は何処からも「インタビュー」のような依頼がないので、語りたいことを語っているのです。音楽雑誌なんかのインタビュー、昔は結構読んでましたね。アルバムの見解が深まったりして、とても好きでした。

イラストレーターに画像を並べて、文章を考えていました。出来上がり次第、業者に入稿することになります。こういう行程も慣れたもんです。何も知らなかった昔はペイントで作って、家庭用プリンターで印刷してましたからね。それでも頑張って作ってはいましたが、知らないというのは疲れるもんです。

CD製作にしても、フライヤー製作なんかにしても、もちろん演奏やライブも、昔に比べりゃ随分と条達したもんです。ぶっちゃけあらゆる数字なんかは、昔に比べてあんまり変わっていませんが、上達だけは数字に関係なく、やり続けていけば必ず上達するもんです。商売なんかは関係なく、これだけは本当に間違いなく上手くなります。それがとても嬉しいですし、頑張ってきた私の誇りでもあります。

何ひとつ、無駄なんてないのですよな。すべてが私の技術であったり、私のその時の感情だったり、時間の使い方に作用して、それらすべてが今の私を形作っているのです。例え無駄だと思っても、そう思ったこと自体が有益なのです。パラドックスみたいになってきました。

慰めの考えかもしれませんが、そもそもまぁ私の考えなんて、私を慰めて良い気分になればとりあえずオーケーなので、それで必要十分なのです。こういう考え方も、だいぶ慣れてきましたな。