ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

捨てる髪と拾う神

2023/12/29

断髪をしてもらっていました。

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断髪後の写真なのに、暗いし髪がとてもわかりづらい写真ですね。髪は良いのに、私のセンス、なさすぎ。

 

もうね、髪が結構な長さになってしまっていました。最後に切ったのは9月くらいなので、4ヶ月分の執念みたいなのがやっとこさ払い落とされました。随分と溜め込みましたが、なんとなく、溜め込んだ方がお得な気がしてましてね。どんな長さでも大抵、切る料金は変わらないのなら、長いのを切ってもらった方が得なのではないでしょうか。まぁその理論なら、ここで丸坊主にしてもらった方が一番お得なんですがね。そんな屁理屈と共にチョキチョキ、ジャキジャキと、髪を切り裂いてもらっていました。

切ってくれたのは、もう高校生くらいから我々のバンドを観てくれているお客さんです。この度自分の店を持ったという事で、これはしたり、とお願いしていました。髪型はおろかファッション、というかもう外観についてすべてがわからない私でして、照らしてくれる太陽光にすら懺悔しながら往来を歩く私なので、そんな私を知ってくれている人に切ってもらうのが一番安心します。

普段は理容師の皆さんが兵隊さんみたく並ぶ、リーズナブルなお店で切ってもらい、自分の納得がいくかどうかはすべて運に任せていました。なんだか個人の理容室って何処もオシャレですし、この歳になってろくずっぽ髪型のイロハも知らないのは鼻で笑われそうで怖かったのです。それが知り合いならば鼻で笑われても安心ですと、そう思いながら行ったら笑われるなんてこともなく、懇切丁寧に対応してくれました。とてもありがたく、髪もいい感じです。私はともかく、私を十年くらい知る人がいい感じと思ってくれているなら、それはいい感じでしょう。安心と信頼がそこにはあります。

何をしても、何をしなくても、私の髪は伸び続けますし、伸びたら切らねばならんです。昨今は伸びるたびに兵隊さんひしめく理容室に並び、これで良いのか?と疑問符を浮かべていましたが、これで人生の不安がひとつ、解消されそうです。私は幸運です。ありがたや。明日のライブも、頑張れそうです。出会いに感謝を浮かべつつ、年内ラスト、しっかり決めます。今日は夜から練習であります。