ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ヒトノフリミテ

2023/8/5

昼前、私の人生の一端を担保する押印をした書類を出しに郵便局へ行き、帰ってきて少し音源の編集をし、機械越しに友人とお喋りをしたのち、天神の四次元へと行っていました。

f:id:iijitakahiro:20230806000242j:image

友人たるゴフクタウンを観に行っていました。ゴフクタウンはどう聞いても福岡の呉服町が名前の由来のバンドですが、GtVoのけんじろーは今大分に在住。バンドメンバーも彼1人なので「私がゴフクタウンです」と言っていたのが面白かったです。因果関係が歪んでいる。

彼とは同い年で、もう出会って十年くらいになります。お互いバンドを長くやっていますが、現在彼は愛すべき妻子と共に悠々と音楽を育み、私は実家の脛を齧りながらカード会社の請求に怯える日々を送っています。どこで差がついてしまったのか。考えるだけで辛くなります。

そんな彼の人生を表すように、彼は今悠々とした波のようなミュージックをやっていて、とても良かったです。昔はエッジの効いたディストーションな曲もやっていましたが、もうやることはないでしょう。少しだけ寂しいです。大体の人が歳をとると作る音楽も変わるもんですが、彼がここまで変わるとは思わなかったです。そして私がここまで変わらないとも思っていなかったですぜ。

今日の四次元は血筋を浮かべて弾き叫ぶようなメニューではなく、「ただよう」という主題通りのゆるやかさでイベントは終了しました。歳を取り、こういうイベントも昔に比べりゃ楽しめるようになったもんです。

それでもやはり、それでもやはり私は血筋を浮かべて弾き叫ぶような音楽がまだやりてぇですし、血筋を浮かべて弾き叫ぶようなバンドがまだ見てぇんです。こういうところは本当、変わらないんですよな。不思議なもんだ。

f:id:iijitakahiro:20230806002539j:image

これは牛乳のロックです。牛乳、昔は全く飲まなかったんですが、今や日々飲んでいます。変なところが変わるもんです、私。