ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

人生みたいなゴミ

2024/2/4

部屋に溜まった、ペットボトルのゴミを捨てていました。私の生息地では回収は月に一度のため、なかなか捨てる機会がありません。いつのまにか指定日を過ぎている、もしくは気がつきながら、面倒だしもう来月でいいか、となるのを繰り返していました。部屋に袋一つあるくらいなら、そんなに邪魔にならないのが悪いです。昨年のうちから捨てよう捨てようと思いながら、やっと今日捨てられました。凄まじい達成感です。もう今日はこれで終わりで良い。

普段、部屋でペットボトルを飲まないので、一袋溜まるのもそれなりにかかりました。透明な袋を少し覗くと、奥の方のボトルは結構昔のものになっています。ゴミなれど、この袋には私の歴史が入っています。私を活かしてくれた液体たちが、この袋には記録されているのです。まぁただのゴミなんですが。

これが一般ゴミなら、さらにわかりやすくなりますね。野菜の根や皮、卵の殻、食品の包装紙、コーヒーのガラ、私が食べたり、飲んだり、生活をすればするほどゴミは増えます。袋の中はまるごと、私の人生のガラみたいなもんです。そう考えると、ただの不潔な存在も、少しだけ面白くなります。まぁただのゴミなんですが。

ペットボトルの袋をゴミ捨て場に持って行くと、すでに沢山の袋が置かれています。色んな人や家庭の人生のガラが、潰されてまとめられて、コンクリートの上に並んでいます。生活の の残骸、生命の残滓、沢山の人が同時に生きている事実に、また少しだけ面白くなります。まぁ、ただのゴミなんですがね。