ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

夏にさまよう

2023/8/8

相も変わらず脳味噌がグチャグチャした日を送っています。寝起きなんてシーツと枕が粘液のようにベタついて、うまく起きる事もできません。睡眠時間は摂っているはずですが、切り替わる感じは一切なく、ただ不安と悩みが続いております。

まぁそんな中でも腹は減るので飯は食らわねばなりませんし、例え私がどれだけ追い詰められようとも、借りたDVDは返しに行かねばなりません。着替えて鞄を持ち、予想通り面白くなかったホラー映画を返しに行くためだけに外出をしました。雲混じりの空はそれでも夏で、あまりにも暑い。

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クソ暑い中、ただDVDを返しに行くだけで片道15分くらいの自転車を漕ぐのは流石にムカついたので、DVDを返した後、明日喰らう予定だったラーメンを喰らいました。丁度水曜日定休のラーメン屋があり、いつか行きたいと思っていたの丁度いいです。中々に美味でした。

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その後は、古い喫茶店で歌詞を書いていました。お爺さんがカウンターで新聞読みながら店主に向かって副流煙を吐く、そんな古さがある喫茶店でした。こういう店は結構どの町にもあるのですが、人も店もきちんと町に根付いている感じがして、私は好きです。面白い。

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コーヒーだけ、というのも考えましたが、贅沢にケーキセットを頼みました。このプラス350円が私へのプレッシャーになるのです。歌詞を書くにはプレッシャーが必要なのです。来週ライブで披露するとか、高い金を払うとか、そういうもので人の精神は引き締まるのです。「気を引き締める」なんて言葉はありますが、人間が自発的に出せる本気なんてたたが知れています。人が本当に本気を出すには環境や状況が必ず必要です。この北海道産のチーズケーキが、必ずや私を本気に導いてくれるのでしょう。

そう言っておいて全く歌詞を書けなかったら面白いな、と思っていたのですが、そこそこ書くことができました。面白くはないですが、歌詞は早く書いてしまいたいので良かったです。既に遅れてしまっているので、もっと早く、重くプレッシャーをかければ良かったです。しかしあまりかけすぎると潰れてしまったり、過分な金銭を失ってしまうので、中々加減が難しいもんです。

本屋を物色したりして部屋に戻り、少し休んでいると、また脳味噌がグチャグチャしてきました。もはやもう部屋に帰らない方が良いのかもしれません。しかしどれだけ策をろうじても、どれだけ現実逃避をしても、間違いなく現実はそこにあり、少しずつ、季節のように問題は迫って私の暮らしを脅かすのです。目眩う頭を無理矢理に起こし、誇張抜きで息を切らしながら書類を書いてしまうと、また寝床に転がっていました。頭を埋めた枕から聞こえてくるのは、建物内何処かで動く人の揺れと、作業を急かすパソコンのファンの音。ちょいと最近、ヤバいかもしれません。