私の人生には、黒幕がいる。
私は、いつも奴に邪魔をされる。私の人生を台無しにすべく、奴は奔走を続ける。私の人生の全ての失敗は、奴によってもたらされる。
そういう事に、私は、している。
今回も、ご多聞に、漏れない。
朝、は、7、時に、起きる。
が、恐れていた事が起きてしまった。
身体中を這い回る寒気と、
鉛を仕込まれたように愚鈍な脳と、
紐で縛られたような頭痛。
体調が、体調が、悪い。
これは、インフルかい?もしや、かい?
近場の予定は、、、明日は仕事、29はレコーディングの補足と、2/3の福岡のライブ。
これはまずい。今インフルに、なるわけには、いかぬ。
とにもかくにも、病院に行かねばならぬ。
発熱してから、12時間ほど経たないと検査ができないのは知っている。発熱は、深夜の2時頃であった。
なので、土曜日の昼2時に診察をしているという、菩薩のような病院に、行くことに、する。
寝床から、無理矢理身体を引き剥がし、コートを着て、鍵を取り外に出る。
雪、やん。
降っとる、やん。
寒いはずやん。
しかし、行かんわけには、いかんやん。
降雪を浴びながら、ペダルを漕ぐ。
気分が良くないので、明るい歌を歌いながら行く。ココロオドリながら、行く。エンジョイを、したいぜ畜生。
菩薩病院にイン、受け付けるやいなや、鼻に綿棒を突っ込まれる洗礼。これこれ、これが、マジで嫌なんですよ。
一旦戻り、待合室へ。適当に新聞でも読み、世界情勢に想いを馳せるフリをする。
名前を呼ばれたので、被告人は診察室へ、さぁ、審判が下るか。
判決、無罪。
インフルではありませんでした。
胸を撫で下ろす。が、同時に疑問が浮かぶ。
じゃあこれ、何なんだよ。
多分、風邪ではないぞ、何だこれは。
おい黒幕よ、なんだこれは。
思えば私は、年一くらいで、この症状は起こる。病院行っても、いつも原因は不明である。
これはなんだ。
まぁ、まぁ、インフルでなければこっちのものよ。処方箋を頂戴した後、景気付けにラーメンでも行こうかい。おうおう、覚悟せぇよ体内。豚骨とニンニクをお見舞いしたるわ。
しかし、寒すぎて、断念。
なんやこれ、寒すぎる。阿呆か、なんか、雪とか、雪やんけ、おう、なんやこれ。
家に戻りコタツへ潜り込む。
納豆と味噌汁とお茶を、濁す。
インフルでなくとも、体調は悪いのだ。
しかし、インフルではないのだ。
眠気もなく、中途半端なシチュエーション。グダグダと、時を過ごす。
あぁ、しかし、やることは、沢山、あるのに。
納期は待ってくれないのに。
ちくしょうめ。
悩んだが、実家にて、飯を頂き、早々に戻る。
今日は、諦めよう。早く、寝よう。
ということで、寝ます。
ちくしょうめ。
見てろよ。