ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

2月15日なんてなかった

朝、6:45に、起きる。


昨日は疲れていたせいか、そんなに悪くない眠りであったが、6時間ほどの睡眠で全快するほどの年齢でないことはわかっている。

「起きた」というより、電源みたく「付いた」みたいな、寝起き感覚。気分自体はまぁまぁだが。予感が、する。


こいつぁ、やばいぜ。


本日は、バイトから、小倉にて撮影、その後はとあるバーに訪問し、明日のライブに備えて小倉にて宿泊というスケジュールである。

我ながら、詰めに詰めたなぁと、予定帳を見て震える。同時に、上手いことはまったという得意感もある。あとは遂行するだけのはず。

 


ぶっちゃけ、一番邪魔なのは、バイト。

これさえなければ結構うまくいくんじゃないか?


でもまぁ仕方ない、仕事ならば仕方はない。お湯とバナナを入れた後、電車を使い。大人しくバイト先へと軟禁されに行く。

同僚と挨拶を交わし、さぁバイトである。どうか「普通」に恵まれますように。

 


しかし、今日も今日とて、多数の猟奇的な客人が訪れ、彼等の展開する初耳の論理により、私の理解中枢が燃える。こいつは何を言っているのだ、まるで理解ができやしない。昨今流行りのバカッターを、対人でやってやろうか?

 


無論、そんな度胸も回路もない。

もはや客ですらない貴様に、にこやかに「ありがとうございました」を発声するのが最大の侮蔑と知れ。畜生め。

 


焼け焦げた精神を引きずって、なんとかバイトを終える。しかし、これは本格的に、体調がやばい。撮影の時間を遅らせてもらい、ネカフェのブースにてしばし眠る。

 

そして、起きる。

体調は、なお、悪い。

身体を動かすのに、必要以上の力が必要になるのが、わかる。

これは、まずいのでは。


近場のライブハウスに寄り、用事を済ませて行こうと思ったが、予定を変更。そのまま北九州へ向かう事にする。またしばし、眠る。

 

 

 

で、起きる。

これは、まずい。重い、すべてが。

逡巡する。脳内が荒れる。どうする。動けない事はない、撮影もできるだろう。しかし、一番大事なのは明日のライブである。だが予定は済ませなければ、また後日に増える事になる。逡巡する。どうする。


ツイッターを見てみたら、撮影場所の北九州は、雨らしい。ここで、何かが折れた。

 


カメラマンに連絡をし、予定の変更と詫びを入れる。夜行く予定だったバーにも連絡と詫びを入れる。そして再びブースに、倒れる。


もはや本日は北九州行きすらも諦め、少し精神を整えて、実家へと戻る。

いろいろと、だめだこりゃ。

三日分の荷物を詰め込んだバッグが、とても重い。

 


実家にて、憔悴しながら、飯を食う。

とてもうまい。食費が浮いたぜ。やったぜ、はは。くそう。


食後、家族とボヤボヤ、テレビで珍妙に動く動物達を見ながら、横になる。

そして、ゆっくりと入浴をする。

だいぶ、立ち直る。

一応、熱も測ってみる、36.6度、平熱である。


して、事務所へ戻る。

もう、今日は、何もできまい。

「何もできまい」じゃ正直ヤバいのはわかっているが、やはり明日のライブが一番大事なのである。それだけは間違いない。


ブログをしたため、現在23:20。

そのまま、鮮やかに寝ます。

 

 

本当に何もできなかった。
2/15なんて、なかった。

くそ。

くそ。