ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

(追記)2月4日次々に月は継ぎ

9時に起きる。

昨日のライブの疲れが、まぁ抜けない。

スマートフォンは私のためを思い。冬の朝に電子音を反射させる。私を思うのは嬉しい、嬉しいが、うん、ちょっと待ってくれ。


5分ほど、スヌーズ機能と押し問答を繰り広げ、諦めながら起床。


本日は、先日録音した音源、その調整作業である。

ドラムをもっとあっさり味にするとか、ギターをもっとこってり味にするとか、声を太麺にするとか、そういう事を行う。

約束は確か10時だったはず。

事務所からならば自転車で向かえる距離なので、自転車で向かう。

 


外は寒すぎず、日も出ていて、悪くない空気。であった。哲学に想いを馳せながら、ペダルに力を込める。


10時少し前に着。

しかしスタジオは開いていない。

インターホンはあるが、押してみるか。

いや、待て、そもそも時間、10時で合っているのか?私が間違えたのではないか?16時くらいではなかったか?そんな話もあった。

インターホンを押して、もし約束が16時であれば、忙しい先生の休養を妨げてしまうだろう。それは本意ではない。

閉まっているならば、きっと私の勘違いだろう。やれやれと、止めていた自転車を蹴り上げ、事務所へと向かう。

眠かったので丁度いい、帰って少し眠り、ゆったりとしてから再び参ろう。


帰り着き、お湯を沸かしたくらいで、電話。

話してみると、どうやら、インターホンを鳴らすべきだったらしい。

コーヒーだけ飲んで、自転車を蹴り上げる。


外は寒すぎず、日も出ているが、気分はまぁ、よくはない。ペダルに悔恨を込める。

 

 

11時、着。

私の詫びを合図に、ミックスが始まる。


仕上げてもらい、確認する、調整をしてもらい、確認をする、の繰り返し。

だんだんと「仕上がっていく」感覚は、とても面白い。と同時に、職人への畏怖を覚える。すごいわー。


私もそれなりに、バンド組みたて大学生くらいならレコーディングの知識で無双できるくらいの能力はあると自負しているが、こんな事を言っている時点で、職人の先生の方々への、太刀打ちは、できない。

さすが、仕事と、生業としている覚悟は、色々と違う。おみそれ、する。

 


16時にソウイチロウ君、録音相談役のコウヘイさんも到着。みなで買ってきてくれたマックを食らう。

普段はチキンクリスプとチーズバーガー系230円しか食べない私も、贅沢にバリュウセットなどいってみる。

マックポテトは、たまに食べると、異様にうまい。コーヒーはMはも量はいらんので安くしてくれ。たのむよドナルド。


食事を終え、ミックスを再開す。

確認まではあまりやる事はないので、連絡をとったり、電子書籍を読んだりする。


確認、「Aメロのギターをちょい小さく」とか、「サビをもっとバーン感出したい」という類の言語が、先生の手によりヘルツに変換されていく。

 


22:30、終了。

なかなかに、いい音源に仕上がった。満足である。

あとは持ち帰ってチェック、日をまたいだら、意見が変わる事はザラにある。耳をリセットして、聞いてみて、直しを入れるなら入れ、OKならば曲間、曲と曲の間の時間や構成を決め、はれて「音源」は完成である。


見えてきた展望。

これは、とても、楽しみでやある。

ご期待をしていてもらって構わない。


先生にお礼、現地にて解散する。

私はメンバーと別れて、再び自転車を蹴り上げ、実家へ。飯と入浴を頂き、兄と談笑、のちに事務所へと帰還。

 


音源が仕上がれば、次、次。次々に次が始まる。

正直しんどい部分もあるが、まぁ、やらなければどうしようもないので、やるか、やらないか、なんて事は問題にすらならん。

飯を食わねば人は死ぬのだ。「点滴でも行きていけるのでは?」とか、そういう話ではない。

 

歯を磨いて、眠る。

明日は動画を仕上げねばならぬのだ。

眠り、備える。

 

 

○摂取したもの

ソクラテス口説き

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