ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

7月24日 ジェネリック別れ

朝は5:40に起床。ハッと目が覚めて、大層ビビる。目覚ましは鳴っていない、それはそうだ、6:50の目覚ましが5:40に鳴るわけがない。えらく早起きだが、頭は何か、ハッキリとしている。なんだこれは。

 

昨日もまた、筋トレからの、シャワー、眠るという生活。筋トレで疲れて眠くなるらしいが、私はなんか覚醒をしてしまい、寝付きは最近すごく悪い。昨日も、たぶん寝付いたのは2時近かっただろう。

そこから5:40に起きて、頭がハッキリしているのは、状況がよくわからん。身体にいいのか悪いのかも、わからん。起きていいのか?寝た方がいいのか?まぁわからん。

 

結局、眠った。アラームで起きて6:50。頭は、重い、いつも通りである。あれは何だったんだ?夢か?

 

水を飲んで、バナナを喰らう。実家からくすねたおにぎりも、食べる。本日はバイトである。バイト行きたくねぇなぁと、呟く。この台詞、生まれてから何回言っただろうか。「醤油とって」くらいは、軽く越えている気がする。

 

着替えて、荷物を持つ。荷物が、鬼のように、重い。果たして鬼が並外れて重いのかは知らんけど、重い。中には大量のフライヤー、演劇のチラシが入っている。

先日届いた演劇のチラシとポスターを、バイト後に配り回る予定である。その後は北九州の、仲間たちにも分け与えて、配ってもらう予定である。

結果、少し厚めのチラシを、500枚。ポスターを15枚持っていく事になる。ビニールでラッピングされた500枚は結構な容量と重量である。なんてったって、縦に、立つ。たぶん鈍器としても使える。人を殴って、チラシを全部配れば、完全犯罪がいけるやもしれぬ。

しかしまぁ、販促物はメンバーに早めに渡しておきたい。ただでさえ遅れているので、意を決して持っていかねばならぬ。日用品と着替えと500枚が入ったリュックを背負い、ポスターが15枚入った筒をかるって、事務所を出る。

 

外は晴れていた、梅雨が明けたらしい。夏、到来、である。

朝であるので、まだそれほど暑くはない。自転車を繰り出し、街へと向かう。荷物は重いが、電車は多分、途中の階段がキツイ。久し振りの晴れでもある。ペダルに足をかけ、漕ぎ出す。

 

街から街へ、推進力がアスファルトを刻む。

蝉時雨、とはよく言ったもんだと感心しながら、駆ける。

 

街、駐輪場に愛機を停め、バイト先へ、着替えて、タイムカードを押す。さーて、仕事だ。さーて、嫌だな。どうやり過ごすか、考える。時給だけ頂戴、時給だけ。

 

店は、忙しい。なんだかみんな、腹ペコである。複雑な飲食を注文する嫌がらせ、通称「飲ハラ」を駆使して、私の精神は蝕まれる。同僚はレジ対応をしている。私は独りキッチンで、無双乱舞の動きをしていた。

 

結局、2時間押しでタイムカードを切る。2時間押しですよ、信じられます?最後の15分はキレてトイレに籠っていたが、それでも2時間は、キツイ。一緒に入っていたのが新人さんという事もあるが、それを怒る訳にもいかぬ。着替えて、しばらくは、控え室で眠る。

 

そう、そして、私と交代した昼番のT君、彼は7月一杯でこの仕事を辞めてしまう。

彼は3年前、私とほぼ同時期に入り、3年間苦楽を共にした仲である。3年は、結構長い。何か特定の思い出がある訳ではないが、私はとても、感傷に、浸っている。

適度に働き、適度にサボる、マイペースないい奴であった。就職、そりゃあそうだ、バイトってのはいつまでも続くものではない。むしろ、3年も続くのが結構珍しいもんだ。

バイト以外に接点はない、二度と会う事もないかもしれない。昔から、こういう別れは、何度も経験してはいる。経験してはいるが、慣れるもんじゃないな。

 

別れを告げて、店を出る。寂寞を胸に抱えて、エレベーターを降りる。外は快晴、照りつける夏の空気は、別れにはあまり似合わないな、と思った。

じゃあなT君。縁があったらまた会おう。

 

気を取り直し、チラシとポスターを配って回る。楽器屋からスタジオ、ライブハウスにも配る。演劇公演ではあるが、「バンドであるノンフィクションが、演劇やっているよ!」っていうのは、みんなに伝えたいのだ。自転車で天神を駆りながら、頭を下げて回る。

 

ある程度配ったら、ラーメンを食べる。この時期は、暑さもあるが、暑い外と涼しい店内の繰り返しが、また良くない。とても疲れた。

 

この後は北九州に行き、また配る。その後に練習、からの明日朝は演劇である。体力を、つけねばならぬ。チャーハンセットに、替え玉も、する。

 

腹と心を満たしたら、高速バスに乗って、北九州へ。道中は、少しでも、眠る。

 

起きたら小倉。バスを降り、また配り回る。そのうち時間なので、切り上げてFUSEへ向かう。後半、バーが連続して、ソフトドリンクではあるが1杯は飲んでいるので、腹がちゃぽちゃぽである。「ちゃぽちゃぽ」って、かわいいな。

本日計15件巡り、置いて頂きました。ありがとうございます。

 

コーヒーと水を買って、FUSEへ。

本日は新曲製作のスタジオである。が、Ba.めぐちゃんが病欠である。仕方ない。準備をしたらベース抜きの3人でフレーズの確認を始める。

 

が、やはり3人。「ベースが入らなわからん」な事案も多く、何となく気力が回転しない。皆、疲れており、深夜というのもある。

 

結局、何だかんだみんな忘れていたので「思い出す」行程に殆どを費やした。細かなドラムフレーズ、ギターフレーズも話して、終える。ううむ、あまり、良くない状況である。

 

片付け、車にて、ソウイチロウ君宅へ行く。

着いたら、適当にグダグダしたのち、眠る。明日も朝から演劇、中々、体力が、キツイね。