ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

9月2日 開戦前々々々夜

朝は9時、ソウイチロウ君宅にて起床。

まぁ、疲れは取れぬ。携帯を見ながら、呻き声と共に寝床を転がる。本日は10時半より演劇の練習である。ぼちぼち準備を、整えねばならぬ。

と、メンバーより連絡、体調不良で今日は来れないとのこと。ぬぅ、本番近いのに、これは、厳しい。練習は3人でもやるので、シャワーを浴び着替えて、準備を進める。


家を出て、車を発進させる。

外は涼しいが、車内は少し蒸す。しかし小雨のため、窓は開けられない。クーラーをつけるか微妙な空気の中、市民センターへ向かう。


3人集まり、借りている会議室へ。

文殊の智恵を発揮しながら、机を動かし、練習を始める。3人とはいえ、出来るところはある。昨日の新曲製作同様、これからはアレンジである。細部を詰めに、詰めにいく。

1時間半ほどしたら、机を戻し、練習を終える。必要なものを確認し終えたら、解散。いよいよに、近づいてきた。

我々は一度、車でソウイチロウ君宅へ戻る。

そこから、車に入れているアンプや、エフェクターボードを、ソウイチロウ君宅へ移す。演劇の荷物を運ぶためである。

この後、私は福岡まで車で戻り、荷物を積んで、明日また北九州に戻ってくる、という手筈である。

 

狭くなったソウイチロウ君宅を出て、広くなった車に乗り込む。ソウイチロウ君をFUSEまで送ったら、さて、そのまま3号線に入り、下道で福岡を目指す。

 

運転をする。最近は遠征も、運転はもっぱらソウイチロウ君なので、私が、特に下道を運転するのは久しぶりである。アクセルをゆっくりと踏みながら、九州を南下する。

途中、資さんうどんにて、うどんをすする。食べ終えたら、そのまましばらく、演劇の告知メールを送る。

その後、近くにユニクロがあったので、炸裂したジーパンの代わりを買う。服を買うのは、苦手であるし、金もないし、興味もないので、あまりしたくはない。身だしなみ、整えた方がいいのはわかっているが、今の私には何もかもが足りん。収入が月10万増えたら考える。

 

この辺で、途中に寄ったガソリンスタンドにて、お釣りの5000円を取り忘れていたことに気がつく。慌てて電話をすると、店が取っておいてくれていた。ありがたくて泣きそうなまま感謝を伝える。

取りに行かねばならんが、微妙に遠いのがいやらしい。めんどいなぁ、もう。

 

さて、車に乗り込み、再び3号線をなぞる。

車内では、もっぱら歌詞を考える。これも、締め切りは、近い。というかあらゆるものが締め切りが近い。私、今月、死ぬかも知らん。

 

無事に事務所へ到着。早速、演劇の小道具を運び出す。私の事務所は、エレベーターなしの5階にあるため、まぁまぁな地獄である。重い荷物を持って、1往復する。

往復は、小分けにしよう。今月どころか今死んでしまう。

事務所に戻って、グダり。単純に、疲れた。お湯を沸かすもコーヒーを淹れるまで気が動かず、椅子に座って呼吸を垂れ流していた。

 

さて、気を吸って、立ち上がる。演劇前に髪を切らねばいかん。いつも行っている所には今からは行けないので、近場の床屋を検索して、アタリをつけて外に出る。自転車に乗り、向かう。

店はハズレであった。閉まっていた。2件行っても閉まっていた。後で気がついたが、本日は月曜日である。そりゃそうだ。ハズレは私だ。

 

諦めて、そのまま実家へ、飯を頂く。

頂き、居間にてゴロリしたのち、入浴までして、また事務所に戻る。

 

戻ったら、ブログを書き始める。書き終えたら、さて、何をしようか。

明日からは、もう演劇が終わるまで、福岡には戻らないだろう。荷物と覚悟と観念を、今日のうちに詰め込んでいかねばならぬ。

やるこたマジ、たくさん、あるぞ、どうする、私。