ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ヒトヒト感動

2020/5/1

 

 

 

 

 

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凄腕の殺し屋が妻の機嫌にビクビクする話。なかなかのもんでした。

伊坂幸太郎の書く殺し屋たちは、人間的な「おかしみ」に満ちていて、どいつもこいつも魅力的なである。キャラクターではあるが、きちんと人間であると、思う。

 

たまに、人物があくまで舞台装置になっているような物語もある。そういう人物は、物語の始まりと同時にこの世に生まれ、物語の終了と同時に消滅していく。それらの行動や、それによる物語の動きには感動するが、その人物に感動する事は、ほとんどない。

別に悪いわけではないが、私は苦手である。

我々は物語に感動するにあらず、物語の中で揺れ動く人間の情動に感動するのである。

 

えらそうに言うけども、演劇であったり、最近では友人と宅を囲んで話を紡いだり、私も物語を書いてない事はない。

自省して臨まねばならぬぞ。