ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

6月3日 さっさとさっきょくさっ

朝は10時に起床。

昨夜は3時まで映像を切り刻んでいた。一回スイッチが入ってしまったので、流れを止めずに奮迅していた。それなりの成果である。満足。いや、足りないのだけれど。

まぁ眠ったが、あぁ、結構に眠い。あまり眠ってないのに好調な日と、一体何が違うのだろうか。水を飲み、コーヒーを淹れ、実家より授かったパンをかじる。

今日はバイトはなし、作業の日である。時間はあるからと、油断をするでないぞ、こういう日は、一瞬で消える。

とか言って、ウダウダしていたら、少し時間が経ってしまう。いかんいかん、作業だ。時間は、ないぞ。

とりあえず、隔月発行のフリーペーパー「ヒズミ会報」を仕上げる。大元は完成しているので、誤字脱字、表記ミス、レイアウトのずれ、画像の事情など、目を血走らせてチェックする。どれだけ確認しても、3回に1回は漏らしたまま発行してしまう。完全に防げないのは、人間、やはり人間ですよ。

仕上げて、入稿。普段使っている会社が、結構な値上げをしていた。変えようかとも思ったが、コトはそれなりに緊急なので、そのまま入稿する。ここ使うのも、最後かもしれんな。今までありがとう。やはりね、金だよ。

さて脱稿。すっかり昼も過ぎている昼食を摂ろうにも、あまり動く予定はないし、夕食も近い。妥協案として、納豆と卵入り味噌汁をすする。というか、今ここには、これくらいしかない。あとはパスタぐらいか。

発酵食品を食べ終えたら、また少しダラけ、ダラけた後は、曲の製作に入る。

新曲を、早く作らねばならんのである。脳内にはあるので、それを入れ込むだけなのではあるが、それが結構に手間なのだ。

ノンフィクションは、ご周知の通り、ドラムとベースがサポートである。私の知識の乏しさもあって、口での説明が難しい。ので、先にデモを作って、聞いてもらって、即合わせをした方が効率がいいのである。「みんなで話し合いながら、リアルタイムでつくる」というやり方には、若干憧れている。

さて、ドラムを打ち込む。左クリックを楽器に変えて、テンテンドンドン、ビートを刻んでいく。しかしドラム、わからん。いまだに、よくわからん。チャイナとかスプラッシュとかの使い方とか、特にわからん。わからんので使わない。

やっと終わったら、ギターを弾く。家弾き用の赤いサイクロンを、ジャキリジャキリと唸らせる。いい音である。悪いギターではないのだが、いかんせん安ギター、かつ調整もサボっているので、ライブでは使えない。ちょいちょいチューニングを合わせながら、ピックを叩きつける。終わり頃、また弦を切る。サイクロン、お前もか。

 

ここらで、夕方なので、実家へと赴く。飯を頂く。映画や小説の話を、繰り出し合う。配給会社の皆様、「映像化不可能といわれていた」っていう文句、もうやめませんか?それだけで、トリックの種類がわかってしまう人間がいるんです。私とか。

私くらいのミステリ脳になるとね、黒焦げの人間はまず別人だし、バラバラ死体も別人なんですよ。探偵や語り部もまず犯人じゃないかと疑いましょう。主人公は狂っていませんか?一人称で心情まで表記されて「人を殺した事をショックで忘れていた」は無理があると思いませんか?

ダメ出しをしながら、カレーを食べる。嫌な一家だ。

 

団欒、漢字のクイズを適度に当てながら、入浴へ。入浴中は、新曲の歌詞を考える。考えることは多い。考えたくないことも、多い。

入浴を終え、事務所へ戻る。入浴後の自転車は寒いかとも思ったが、もう外の気温はそんなではない。ううむ。来るなぁ。ヤツが。夏が。

事務所に戻ったら、サボり始める前にベースを手に取り、シールドを繋いでパソコンに振動を送る。ベース、これまた知識に乏しい。ドラムほどではないが、効果的な効果がわからない。いずれ勉強しようと思いながらも、そんなリソースはなく、なんとなくを横行させながら、弦を叩いていく。

終わったらマイクをつなぎ、歌う。防音とか吸音とかどうでもいい。夜ではあるが、それなりに壁は厚いので、大丈夫であろう。叫びはしないし。声帯を揺らして、声を0と1に両替する。

やっとこさ、できたぜ。思いの外、かかってしまった。これは、まずいやもしれんよ。

 

なんてったって、やるべき事は、無限にあるし、本来これ、あと2曲、なんと5月のノルマだったんだよなぁ。甘いのは行動力か、見積もりか、どっちもだろうな。あーあ、まぁた敗戦処理だよ。嫌気がさすぜちくしょうめ。

 

とはいえ、作業は終わった。仲間たちに送り、あとは全体での調整だ。いい曲に、なりますように。

ブログを書き始める。終わったらもうすこし、作業をしよう。映像かな、映像だろうな。ぅぁー。