ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ヘイトクラブ

 

 

 

 

2021/2/15

 

ヘイトクラブ

 

昨日ツイッターに書き込んだ「バンドを長く続けると、ムカつく歳上歳下が辞めていくから楽しい」という旨の発言が、思いの外評判が良くて驚いている。素直に喜ぶのはなんか違う気もする。

 

私は基本的に、あまり人を嫌いになれない。だから該当する人はほとんどいない。優しいのかもしれないが、この「優しい」は「優柔不断」の「優」と同じものだと思う。

礼節を欠いていたり、ルールを守らなかったり、悪意が絡む何かしらをして、それで私が実害を受けており、謝罪や配慮がなかった場合に、私の許容フィルターをひとつ通過していく。嫌いなのは最奥まで辿り着いた奴等です。事や次第によっては一瞬で辿り着く場合も、たまにある。

「『空気を読め』は悪文化だ!」なんて叫ぶ人たち、本当にそうでしょうか?例えば飲み会で芸を強要するような、無から損害を生み出すパターンは確かに悪なのですが、形成されたその場の秩序、大多数が心地よく過ごす空間を破壊する事は、それこそ極悪だと私は思います。沈黙が張り付いた銭湯で、大声で騒ぐ奴等は死ねばいいですし、こないだボードゲーム中、急に入ってきた酔ったオッサンが会話を席巻しだしたの、あれは本当にクズだった。

だから、ルールですよ。ルールは大事ですよ。みんなが心地よい空間をみんなで作ろう、決まりは守ろう、迷惑かけたら謝ろう、してもらったら感謝しよう。この小学校で習う教えが、空間から欠乏する瞬間がある。

私、というか、私のことを好いて頂いている方はみんなそうだと思うのですが、ルールを守らない奴等の所業で歪められた歴史がありますからね。そして何故か守らなかった奴等が徳をして、その分を我々の取り分から補填するいつもの流れ。心底クソだと思っております。

たまにルールを守らない事がロックだと思っている輩がいますが、あんなのは餓鬼畜生の類です。ロックとはルールを守らないことじゃなくて、「自身に従うこと」だと私は思っています。守りたくないルールを守らないなら、それはロックでしょう。それで誰かが理不尽な迷惑を被るなら、私はそいつを嫌いになりますが。

 

色々書きましたが、無意識に自分がそういうことをしてしまっている可能性も、ままあります。自身とはあまりにも複雑怪奇な代物で、完璧に把握する事は不可能だと思います。自分では一貫性のつもりでも、側から見たらダブルスタンダード、なんて事も、この世には溢れています。

でも、そういう事をなるべく減らせるよう、できるだけ自戒していきたいもんです。何かあったら言ってください。