ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ハコの中の危険

 

 

 

 

2021/2/20

 

ハコの中の危険

 

熊本ジャンゴにて、ライブでありました。

来てくれた方、ありがとうございます。配信を見てくれた方も、ありがとうございました。有料にもかかわらず、予想より多くの方に見てもらっていたようで、とても嬉しいです。

配信、我々は初めてでしたが、中々どうして、面白いものでした。ライブ中は何人見てるかとか確認しなかったのですが、「見られてるかもしれない」という意識が、私を妙に愉快な気持ちにしてくれましたぜ。

飛び回りながら、叫び散らしました。ステージの上、狂奔に酔い払っておりました。とても楽しい時間でした。ありがとうございましたぜ。

 

去年くらいから配信ライブの需要が高まって、とくに拒否はしないものの「やっぱりライブは生だろ」なんて心中では反発しておりました。

だけどまぁ、場所に関わらず、状況的にライブハウスに来れない方。観たいのに観られない方、そういう方に届けられるというのは、ひとつの手段として、良いものだと思います。

心配だったのは、私のテンションでしたが、それは産むが易し。むしろハチ切れて歌う事ができました。

反発。少しだけ、反省してます。

 

しかし、やはりライブは、ライブですよ。ライブというものは、本来、危険で凶悪なものだと思うのですよ。不健全で、不健康で、だからこそ感情が凝縮され、桁違いの楽しさが生まれるのですよ。配信された我々では、危険さを見せる事ができても、危険に対面させる事ができない。

これは私の観点ですが、配信に否定的な人の、大元はコレなんじゃないでしょうか。もちろん、我々の配信を見てくれる方は、そんな事は重々承知だと思うのですが。

 

反対に言えば、我々はライブハウスの力を借り、お客さんに観に来てもらう手間を借り、そうしてやっと本来の力を発揮できる、自身としてはそれなりに矮小な存在であります。

だがそれでも、起点はやはり我々であります。せめてもっと大きな力を見せられるよう、画面越しであっても背筋を震えさせるような、そうなるように、もっと精進いたします。

ありがとうございました。配信、またいずれ機会があると思います。その時はまた、液晶越しにお会いしましょう。もしくはもちろん、ライブハウスで対面いたしましょう。それまでお元気で。

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