ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

空の感覚

 

 

 

 

2021/2/21

 

空の感覚

 

完全に春の気候、こんな日にはお散歩しなければバチが当たるというもの。薄着に手ぶら、パーカーのポケットに手を入れて、ウキウキで川べりを徘徊しておりました。

この川べりには、鳥が沢山います。いや、どの川べりにもいると思うのだけれど、鳥が沢山いるのです。良いよね鳥、かわいい。

f:id:iijitakahiro:20210222013835j:image

鳥が飛ぶ姿を見るたび、重力の敗北を感じます。ふわりふわりと自由自在に、あんな小さな翼で飛んで、現世のY軸を超越していく。

私が川の向こうに渡るには、迂回して橋を越えなきゃいけないが、彼等はちょっと、駆け足をするくらいの感覚で飛んでいく。

どんなんなんだろうな。身を浮かせて、風を通り抜けて、視界が広がるその感覚。猛々しいビルの屋上にも、吊られた電線の上にも、舞うように存在できるその様。時々羨ましくなります。私の空と、彼らの空は、別物なんだろうな。

私は一生、地べたを這いずる人間です。2本の足で、重力の仰せのままに、死ぬまで暮らしていくのでしょう。「生まれ変わるなら鳥に」なんて思いませんが、隣の芝ならぬ、上空の空は、やはり青々と広がっているのです。

f:id:iijitakahiro:20210222034334j:image