ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

その瞬間を

 

 

 

 

2021/10/30

その瞬間を

UN小倉にて、ライブでした。

とても濃密な夜でした。各々の共演者が共鳴し合うような、本当に良い夜だったと思います。その流れに乗り、我々も、とても楽しくやらせて頂きました。ありがとう、ございました。

特に小倉のwiquetが本当に凄いライブをしていた。なんだろうね、あらゆる要素が噛み合って、見た事ない回転数で空間が押し出されていました。

格好いいライブ、良いライブは沢山観てきたのですが、「凄いライブ」ってのは、そうそう観られるモノではないです。良いもの観ました。良いね。ああいう瞬間がたまらない。鑑賞者、共演者として冥利に尽きるってもんです。

あらゆるものが100点満点の世界で、5000点を叩き出すような力が、ライブにはあります。もちろん並大抵の事じゃありませんし、狙って出せる人間は本当に僅かでしょう。しかしあらゆる要素が絡み合って、限界を越える瞬間が確かにあります。高く飛び上がって、空どころか宇宙までも越えて、まだ名前のついていない空間に突き刺さったような圧倒的な瞬間が、この世には確かにあるのです。

もちろんライブだけじゃなく、映画でもスポーツでも、小説でもアニメでも、鑑賞できるものにはすべてそういう瞬間があります。そして私はね、そういう瞬間を求めて生きているのです。もっともっと、それが欲しいのです。私は。

 

ライブ後、凄かった件をwiquetに話しても、本人達はあまり実感がない模様。そうそう、こういうのって、当人はわからないもんなんですよな。今日のライブ、我々も頑張りましたし、手応え評判共に良いライブだったとは思いますが、凄いライブができたかどうかは、自身では何とも言えないもんです。映像で見返しても多分ピンとこない。難しいもんです。

しかしね、そういう瞬間を、我々の手で生み出すために、我々はライブをしているのです。瞬間を永遠に化身させる。もっともっと、それがしたいのです。私は。

まだまだ我々、頑張り、ます。どうぞ宜しくお願いします。