ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

延々の縁と遠征

 

 

 

 

2022/3/25

延々の縁と遠征

朝起きたら、造った荷物の最終点検をして、家を出る。3日分の泊まりとライブの荷物は、流石に重い。辟易しながら電車に乗り、うんざりしながら高速バスへ乗り、目をつむる。

本日からノンフィクションは三日間、遠征のライブを行う。今日は一日目、広島オールマイティである。

小倉駅にて合流。今日からはまたサポートベースは岡田くんである。1ヶ月くらい合わなかっただけで久しぶりの感覚になる。最近はそれほどお世話になっている。男4人でじゃれあいながら、車は山陽道へと向かう。

広島は小倉から高速で3時間ほど。近い距離ではないが、先週関西遠征を果たした我々には短い距離である。数度の爆笑を挟みつつ、進む。

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九州や山陽道を移動していると、高確率で出会うこいつは「ムロオ」。私はこいつを撮ってSNSに上げることを生業としている。何故だかは知らない。

 

広島に着く。ライブハウスまでの道のり、一方通行で統制された迷路にブチギレながらなんとか車を停め、搬入をする。広島オールマイティ、我々は2回目の出演である。

リハが終わり、広島だしお好み焼きでも食らおうかねと話していたが、顔合わせまでの時間が40分しかなく、泣く泣く断念。コンビニで握り飯を食らう。この選択が後に悲劇を招くことになるとは、この時の我々は想像もしてなかったのである。

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暮れてきた広島、流川。ライトが繁華的に輝いて、少し小倉っぽさもある。紺屋町とかあのへんだな。我々に非常に馴染む。

ライブが始まる。この日はcotla、welcomefiveも共演である。特にドラムのジュニさんにはめちゃくちゃお世話になっており、我々は頭が上がらない。8年前くらいに周南で一緒になってからの関係であり、今まで続いているのがとても嬉しい。久々の共演ができて、またとても嬉しい。

ライブは進み、我々の出番である。先日のおひなさんから、本日は岡田くん。スケジュールの過密さで岡田くんとスタジオに入れなかったが、この4人ならばあまり関係はない。存分に吠えて、広島の床下を響かせる。アンコールも頂いたが、残り体力が少なかったので断念。満足な演奏ができそうになかったのです。こればかりはこちらの都合なので、申し訳ない。

また必ず、来ます。その時はやります。宜しくお願いします。

 

物販を片付けたら、打ち上げ代わりの、軽い座談会を行う。店長の今谷さんも交えて、広島と小倉はどちらが治安が悪いか、などというしょーもない事を話す。今谷さんやcotlaのベースのまついさんの話す昭和の時代の話の中には、私が見てきた漫画の様な展開がいくつもあって、平成生まれの我々、大層ビビる。そして、平成生まれの我々も、もうオッサンに片足突っ込んでいることに、改めてビビる。

どんな街にも、人にも、歴史があるもんですな。もちろん我々にもあります。その連綿の中で生きている事が、時々不思議になる。8年前cotlaと出会ってまだ関係が続いている。数年前に毎月対バンをしていたのに、今はもう音楽すらやってない奴等もいる。寄り添って、また離れて、縁っていうのは不思議です。

広島オールマイティと、店長の今谷さん。スタッフの皆様。比較的新しい縁ですが、どうかこれからも続きますように、祈りを込めて店を出る。ありがとう、ございました。

 

打ち上げはドリンクのみであったので、腹が減っていた。大いにメシを食らいたいが、明日と明後日もライブなので、早めに帰るのを優先することに。途中のコンビニでまた握り飯を頬張ると、とても虚しい気持ちになる。今日はロクなものを食べていない。

これもまた、ツアーですよ。悲しみのノンフィクション号は山陽道を下る。