2022/6/23
マイ不倶戴天
よく見ると、奥に猫がいます。
この写真を撮ろうとウロウロしていたら、計6ヶ所ほど蚊に刺されていました。こちらも4匹ほど殺しましたが、スコア的には負け越しです。
ついに来てしまいましたか。蚊は、蚊だけは、本当にいかんのです。私の人生の不倶戴天、永遠の宿敵、憎悪の根源まであります。昔からやたらと好かれていたので、小学生時分、あまりにも足を刺されすぎて足に包帯を巻かれたのは忘れもしません。そんな話もありました。
いろんなモノに叙情を感じたり、悪には悪の理由があったり、そういう情感だけは人一倍養ってきた自信があるのですが、蚊、蚊だけはもう、私は一切の同情も慈悲もありません。何の情緒もありません。生態系に影響を及ぼさないギリギリまで絶滅に近づくべきだと思っています。
あの痒みと羽音は、日々の叙情を汚し、情感を台無しにします。痒みから始まる感情は怒りと憎しみだけです。寝室に現れた際にはもう、その羽音がゴングの音と化します。一方的なデスマッチの始まりです。
自分でも、何故ここまで目の敵にしているのかはわかりません。日々の細かい怒りをぶつけるための捌け口にしている、いわゆる八つ当たりの可能性もままあります。しかし、何にせよ、とにかく、とにかく奴だけは、許せんのです。