ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

時をかける小節

2024/4/23

色々あって遥か昔の、私が大学時代にキーを叩いていたノートパソコンを引っ張り出していました。目的のデータはありませんでしたが、昔聞いていた曲、かつサブスクに入ってない曲がたくさんあったので、興奮しながら移植をしていました。「Windows vista」の輝くディスプレイを粗大ゴミと判断しなかった、昔の俺はグッジョブです。

そして薄暮れの中、かつての曲を聴いていました。GENERAL HEAD MOUNTAIN「月かなしブルー」です。

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大学時代、友人とやっていた麻雀中にループ再生されていまして、その場でCDを借りて帰りましたね。麻雀は負けましたが、これがあったので不思議と満足していました。そこからは無限に聞いて、コピーバンドもしましたし、ライブにも行きました。曲を聞いたら、サークルの小さいステージで、コピーしたギターを披露していた瞬間を思い出しました。懐かしい話です。

他にも一部のブッチャーズ、昔のlostagejeepta、PREDATORS等、意外とサブスクにない音源たちを確保しました。意外とないのですよね、これ。サブスクに依存していると聞けない音楽でありますが、音楽としてはやはり素晴らしいものなので、中々勿体無いですな。

調べてないので詳しくは知らんですが、モノによってはCDも絶版になったりして、聞く手段がほとんどないモノもあるんじゃないでしょうか。昔こそ、ギリギリタワレコに在庫があったり、ネットオークションで買ったりしてましたが、CDの需要が下がる昨今では、徐々にそういう事もできなくなっていくかもしれません。

今サブスクに出ている曲だって、アーティスト側が配信停止をすればそれまでです。「配信限定」みたいな曲も増えました。便利になった反面、半透明になりつつあるような儚さを感じます。

曲やアルバムのリリースされるペースは、昔とそんなに変わりはない気がしますが、世間に消費されるスピードは倍くらいになっている気がします。次々と新しくなり、古いモノは忘れられていきます。しかし、それでも覚えてくれる人はいますし、ふとたまたま聞き返して、聞いていた当時を振り返るような人もいます。十年後、二十年後、ひとりの人の情緒を揺るがしたりするかもしれません。やはりCDはなるだけ出しておくべきです。本当に好きでいてくれる人のためにも。