ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

10月24日 こうかは いまひとつ のようだ

朝は5時50分、ソウイチロウ君宅にて起床。

起きて、アラームを止める。外はまだ暗い。ソウイチロウ君も寝ている。とりあえず水を飲み、呆けた顔で液晶を触る。

本日は福岡にてバイトである。8時出勤なのである。現在私は北九州なので、6時過ぎのバスに乗らなければ間に合わない。

早起き、キツイなぁ。昨夜も練習だったので、その疲れも残っている。呻き声を上げながら、昨日買っておいたパンを食べる。

 

少ししたら、意を決して、家を出る。ソウイチロウ君はまだ寝ているので、起こさぬようにこっそりと扉を開ける。

外は雨、嫌な気分である。しかも本日私は、普段使いの鞄に加えて、なんとギターを2本、エレキとアコギを持って帰らねばならない。

ギグバックを両肩にかるって、雨を眺めて途方に暮れる。仕方ない。傘を開き、ギターに被せるように覆い、歩き出す。必然、はみ出る私は少し濡れる。仕方が、ない。

 

朝の街を歩く。

雨と荷物と傘のせいか、移動の計算が狂ったようで、予定していたバスを目の前で逃すと、また途方に暮れる。バス停のベンチに座り、同僚に「少し遅れます」と詫びを入れる。

しばし、雨と車の音を聞きながら、バスを待つ。

 

バスが来たので、乗る。

座席に座って荷物を置き、ふぅと、息を吐く。気が落ち着くと、眠気がじわじわと湧き出てくる。

当然のように睡眠時間は足りていない。眠りたいがしかし、バスの移動1時間くらいでは足りないだろう。ここで中途半端に眠ると、1時間後、叩き起こされた脳が起動不良を起こして、セーフモードの画面のまま仕事をしなければならなくなる。

ので、起きておく。文章を考える。

短時間なら大丈夫だろう。20分だけ、眠る。

 

街に着く。

バスを降りて、バイト先へ向かう。2本のギターが重い、喘ぎながら、アーケード内を歩く。

 

バイト先へ、急いで着替えて、タイムカードを押し、同僚に詫びる。さて、仕事である、嫌な嫌な、仕事である。

良心的なお客様に愛想を振り、猟奇的な客を蔑視しながら、バイトを進める。忙しさはそれなり、体力気力はギリギリ、何とか切り抜けられそうである。

しかし結局、1時間ほど押して、退勤する。ぬぅ、押したぶんも時給は出るが、今は時間が欲しいんだよなぁ。着替えて、同僚に挨拶をして、帰る。

外はまだ雨が降っていた。もう勘弁してくれ。駅まではアーケードなのが救いである。2本のギターを、背負って歩く。1本ずつ両肩でかるっていると、ちょっと見た目ガンダムみたいで、少しだけテンションが上がる。

 

駅から電車から、私の町へ。

雨、である。傘をさして帰る。我慢、我慢の連続である。そうだよ、私はもう、何十年も、我慢をしているんだ。

ポケモンのワザであったよな「がまん」、今思い出したら、クソほど弱くて笑えてくる。

 

悲鳴を上げながら、事務所へ戻る。とりあえず寝床へ倒れこむ。疲れた、とても疲れた、だが作業はあるぞ、留意せよ。

しかしこの体調では作業は不可能である。30分だけ、眠る。30分で起きれますようにと、祈って、眠る。

 

なんとか、30分で目を覚ましたら、さて作業を始める。「ヒズミ会報」「フライヤー」「ライナーノーツ」どれも今日中に、トドメを刺さねばならん。とりあえず、「ヒズミ会報」の文章を打ち込み、レイアウトを整える。

そうこうしている間に、夕方。ひと段落はしたので、実家へと赴き、飯を頂く。入浴まで頂き、テレビに映る動物どもに一家で破顔する。さくら嬢に戯れを拒否されたら、パンとバナナをもらって、戻る。

 

戻ったら、また、作業。

とりあえず「ヒズミ会報」を仕上げて、ブログを書き始めて、今。

さぁ、あとは、「フライヤー」と「ライナーノーツ」である。今日中に入稿をせねば、ならんのだ、やるぞ、くそ、やるぞ、くそ。