ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

12月12日 沈黙の調律

朝は7時に起床。アラームを止める。

寝起きは、悪くない。それなりに、爽やかな目覚めである。しかし、明らかに不足している睡眠が、脳の奥で根を張っているのを感じる。

昨夜は、開き直って遊び、そこから作業。本日と明日のライブの準備をしていたせいで、4時間ほどしか眠っていない。というか、最近の私、睡眠少なすぎでは?そろそろツケが回ってきそうだ。不安である。

 

お湯を沸かして飲み、バナナと、実家より授かったパンを齧る。何故か小さな焼き芋ももらってきたので、それも食べる。

しばらく、惚けたら、時間である。着替えて荷物を持ち、外へ出る。外はいい天気だが、寒い。冬を感じる。

 

駅から電車から街に着く。バイト先に着いたら、着替えてタイムカードを押す。客よ、わかってるな、来るんじゃないぞ。もしくは、永遠に帰るんじゃない。宜しくお願いします。

数時間が経つ、店はそれなりに暇ではあったが、やはり睡眠が足りない。脳細胞が削れていくのがわかる。サボっていたら見つかって怒られる。散々である。見つからないように気をつけねば。

数時間後、退勤のタイムカードを押す。本日は深夜に練習なので、そのまま街に待機である。着替たら店のスペースを借りて、少しばかり眠る。

 

少ししたら、起きる。気を取り直したら、一度外へ。まだ夕方のはずだが、暮れるのも随分早くなったもんだ。街はイルミネーション、君はイリュージョンである。月面のブランコも揺れる。そういえば今日は満月だったな。

そのまま、電気屋に向かう。とある機材を物色する。この辺は、隠しておきたい。お楽しみに。

 

店に戻る。またスペースを借り、パソコンを開いて作業を始める。動画もそろそろ終わらせねば、ヤバい。日程でも精神面でも、ヤバい。各ライブの、データを打ち込んで行く。

 

時間である。荷物をまとめて、同僚に礼を告げ、バスセンターへ向かう。そのままバスに乗り込み、北九州へ向かう。ブログを書いておくべきだったが、存外席が後ろの方になってしまった。書けば酔う。間違いなく、酔う。

仕方ない。眠る。

 

起きたら北九州に着いている。バスの勘定を済ませたら、歩いてソウイチロウ君の家へ。途中のコンビニで、水とコーヒーを買う。

車にて、メンバーを迎えに行こうとしたその時、サポートBa.お嬢より、体調不良の連絡が入る。ぐぬ、仕方がない。本番は明日である。大事をとるように伝える。

キャンセルの連絡と、明日の打ち合わせをしたら、そのままソウイチロウ君の部屋に入らせてもらう。なんとなく拍子抜けしてダラダラしていると、ソウイチロウ君も帰宅する。

雑談をしたのち、ソウイチロウ君はギターを弾き始める。私は弦の交換を始める。交換後、ギターの弦高が下がってしまっていたので、調節をする。

この後はチューニングをせねばならんのだが、ソウイチロウ君がずっとアンプでギターを弾いているので、私のギターが掻き消され、チューナーアプリが制圧されていて、今である。仕方がないので、ブログを書き始める。

 

ブログももう終わろうという時だが、ソウイチロウ君はまだギターを弾いている。帰ってきて1時間半くらい、もうずっと弾いている。なんだこいつは。いや、いいんだけど。

 

ごろごろと、家賃も補助せず入り込んでいる私である。「チューニングしたいからギター弾かないで」などと言える口は持っていない。言えばソウイチロウ君は止めてくれるだろうが、どちらかと言えば私の体裁の問題である。

 

何も言わずに、わたしは、待つ。