ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

7月29日 跋扈するダッコー

朝は10時頃、またもソウイチロウ君宅で起床。

8時半に目覚めて、作業を始めたかった。そのつもりだった。アラームもかけていた。しかし、現実はいつも理想にならず、理想もまた現実にはならない。相反する2つの合間に私がいて、半端な後悔とやけにスッキリする頭だけがそこに残されていた。

 

何にせよ、起床。目覚ましに液晶と触れ合う。ソウイチロウ君はすでに起きて、ギターを弾いている。この男は、本当によくギターを弾く。気がついたら弾いている。すげぇなぁと、思う。

 

少ししたら、パソコンを出し、台本を書き始める。連日言っているが、そろそろ書き上げねばならんのだ。打ち込む文章量は多くないものの、中々台詞と現実がイメージで融和しない。脳を絞るように、台本を埋めていく。

 

しかし腹が減った、飯が食いたい。何か作ろうとすると、ソウイチロウ君が作ってくれるという、悪いかもと思ったが、台本を埋める速度が今分速2文字くらいしかないので、甘えさせてもらう。再びパソコンに向かい。唸る。

 

余り物で作られた餃子カレーを食べ終えたら、再びパソコンへ。あと少し、あと少しなのだ。本日は16時から練習、終わったら演劇メンバーで飲み会をする予定である。この、飲み会までに、仕上げて行きたいのだ私は。這うように、行程を、進める。

 

そして、14時ほど、舞台「コクハク」の台本。脱稿、する。「脱稿」一度言ってみたかった。いいよね、「脱稿」。

 

何とか、形はできた。後は実践してみて、練り上げるしかない。ひとまず、私、お疲れ様である。

しかし、我ながら、面白い話は、書けたのではないかと思う。今まで、演劇はそこそこの数見てきたが、遜色のないものは作れていると思う。

 

20分ほど放心したのち、出掛ける支度をして、出掛ける。

これから練習だが、練習前に少しポスターも配りたいので、私だけ少し先に出る。モノレールを目指して、歩く。何かを終わらせた後の外の風景というものは、とても良い。普段より、解像度が3割増しくらいされている。

 

小倉のスタジオ、サウンドブギーに置いてもらう。するとそこに、暇を持て余す知り合いが2人いたので、適当に絡む。永山あきら君、及びジェイ君、小倉が誇るサブカルの怪傑2人組である。これから練習の旨を話すと、後で差し入れを持ってきてくれるという。有難い。

 

歩いて、FUSEへ。少ししたら、仲間たちも到着する。準備をして、練習を始める。

 

本日は新曲練習である。4時間の、長丁場である。秋に出す音源用の5曲を、詰めに、詰める。もう大体の調理はできているので、煮込んで、味を調節せねばならん。椅子に座って、あーでもこーでも言いながら、音をグルグル回していく。

 

その内に、先の怪傑2人組が来る。そのまま、見られながら練習をすすめる。練習を誰かに見られるのは殆どないので、なかなか面白い。新曲を一曲やるたび、拍手をしてくれる。面白い、ありがたい。

 

休憩、差し入れを頂きながら、談笑する。いつもより2人多い会話が、なんだかおかしい。差し入れは、シロヤのオムレット。これ、安いし美味いし、正味、バグっている。

 

さて、再開というタイミングで、怪傑は帰っていった。ありがとう、また会おう。

再度新曲を、今度は録音する。5曲分録り終えたら、8/2のライブに向けての練習も、する。しかし流石に3時間ほど歌っては、心身にガタがくる。普段の練習は身体が疲れるが、新曲製作は脳が疲れる。振り絞りながら、練習を進める。

 

終える。4時間、お疲れ様でござい。

片付けて、Ba.めぐちゃんを見送る。めぐちゃんはこの後、ミズニウキクサの練習らしい。実に、申し訳がない。頑張ってくれ。

 

このまま、FUSEにて待機。この後は21時から演劇メンバーで飲み会なので、それまで適当に、時を潰す。最後まで台本を読んだソウイチロウ君が、感嘆して褒めてくれる。やったぜ。とても、嬉しい。

 

さて、21時になるも、メンバーの1人、りんごちゃんから連絡が、ない。おやおや、と待っていても、まだ、こない。15分ほど待ったのち、切り替えてそのまま飲み屋へ向かう。来ないもんは、仕方が、ない。

 

飲み屋で偶然、知り合いと古い知り合いに出会い、どうせなら、と一緒に飲む。飲んでいると、りんごちゃんから起床の連絡が入る。こんなこともあるさ、お気になさらず、と、返す。まぁ、しょーがない。そんなことも、ある。

 

今日も泊まるつもりだったが、こうなったら、帰ろう。1人飲み屋を抜けさせてもらい、終バスに乗り込む。

 

 

乗り込んだら、ブログを、書く。天神に着いて、また電車に乗り、ブログの続きを書いて、今である。帰ったら。眠ろう。ただ、眠ろう。