ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

そこんとこ宜しく

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もうなんか全く作業が捗らなかったので、自分でも訳がわからぬまま、何となく海に行っていました。

海はよい。いくら見ても、飽きない。

 

波と潮騒をずっと見ていると、不思議な気持ちになる。

これ、全部水なんだよな。普段飲んだり、洗ったり、浴びたりしているあの水。あの、蛇口から垂れるような、あの一滴一滴が、どれだけ集まったらこうなるのか、実に途方もない話である。

それが無限に揺れて、動いて、押し寄せて、返して、それがこの視界のみならず、地球を7割も覆って、今も地球を包むようにウネウネと波は唸っている。なんだそれは、7割て、阿呆か。

 

地球から見た私なんて、そりゃあちっぽけな存在だとは思う。そりゃあそうだ、この俗世の大体のものは、海や地球と比較すれば、そりゃあちっぽけさ。規模がデカすぎてもう、逆に卑怯ね、こういう話。「いずれ死ぬから何やってもいい」みたいな、極論な話。

 

しかしね、私から見た私はね、これまた、海と同じくらいの無限さを持っているのだよ。

そこんとこ宜しくな、地球さんよ。舐めるなよ、私を。

 

 

空が暗くなってきたので、帰る。近くの松林に猫が沢山いた。触らせてはくれなかったが、眼福である。

とても寒い。手袋をして、自転車を起こし、漕ぎ始める。寒いが、最近はよく晴れているので、気分は悪くない。

鼻歌の音程を確認しながら、帰路につく。

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