ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

堕落のおねがい

 

 

 

 

2020/7/3

 

堕落のおねがい

 

しとしとと降る雨の六畳。布団に突っ伏して、蠢く人間が、私である。

やる事はあるが、「数日以内にやらなければ死」というものはなく。やりたい事はあるが、身体を奮い起こしてまでやりたい事もなく。珍しくやる気はあるのだが、身体は動かず。リズムの節目と気圧のせいにして、重力と同衾しているのが、私である。

月に何度か、こういう日はある。遊ぶに遊べず、仕事もできない。こういう日の浪費感は半端ではない。こういう日を過ごすだけで、精神が削れる。

お願いだから、私の好きな人達よ、私の憧れる人達よ、すべての先輩と後輩と同輩よ、みんなにもこういう日はあるよな。世の中すべてに置いていかれた感覚。あると言ってくれ。

そうでないと、私は本当に、置いていかれてしまうんだよ。濡れたコンクリートみたいに、打ち捨てられてしまうんだよ。

たのむ、ぞ。