ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

夏が聞こえる

 

 

 

 

 

2020/7/2

 

夏が聞こえる

 

セミが、鳴いておりました。

夏、ですな。

 

毎年言ってるのですが、夏になるたび、私は叙情されます。夏に関する、あらゆるものが好きです。暗い六畳で、暑さに茹だりながら、ぬるい水道水をかっくらい、蝉の声を聞く。とても良いです。膨張した季節は自室まで侵入するので、全身に浴びる事になります。そうやってかいた汗をタオルで拭きながら、また息を吐くのも、オツなもんです。

ただ、今年の夏は、夏祭りも、花火大会もないのでしょう。とても残念です。学生さん達は、夏休みも少ないと思います。東京ではまた感染が増えました。この夏がどうなるかは誰にもわからんです。

異常時ではありますが、せめてその異常によって、誰かしらの感情が鮮やかになる事を願ってやみません。自粛によって生まれる仲が、距離によって燃え上がる恋が、抑圧によって迸る作品が、どうかどこかにありますように。

夏は空想の季節です。暴走するイメージを楽しみながら、この暑さをやり過ごしていきましょう。

 

31歳の夏、何が起きるか。何も起きないのだろうな、きっと。知ってるよ。