ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

韻は近いうちに踏め

 

 

 

 

2020/8/10

 

韻は近いうちに踏め

 

今、歌詞を書いています。正確には、書いてない時期の方が少ないですが。

書き初めは不安になる。幾文を打ち込んでみて、これは駄目かもしれないと思ったりする。しかしもう少し考えてみれば、それまで思いつかなかったような表現が、にじりにじりと顔を出し始める。最終的には、なんだかんだで纏まって、なんやかんやで固まって終わる。いつもその繰り返し。

歌詞ってのは、ずっと考えていると、本当に纏まり始めるし、実際に固まり始める。そして固まってしまったら、もう変えられない。もっといい表現を思いついたとしても、変えられなくなってしまうのである。

それはオカルトとか心構えみたいなモノではなくて、一度固まったモノを変えてみると、大抵は凄まじい違和感に襲われて、結局は元に戻してしまう。一度固まってしまうと、その時点で完成となり、その形が「自然」という形になるのだろう。変えてしまうと、人の自転車を借りた時のような、そういう違和感が、確かにある。

なのでね、手をつけ始めたら、早いうちに沢山試して、沢山選んで、沢山こねねばならんのである。

 

歌詞は、難しい。やればやるほど、難しい。本当に。

しかしやはり、楽しい。何曲書いてきただろうか。そしてあと、何曲書けるのだろうか。