ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ルサンチマンの夏

 

 

 

2020/8/24

 

ルサンチマンの夏

 

滾るような夏。しかし外音にはツクツクホーシも混ざり始めました。もう2週間もすれば、また夏が終わるのでしょう。

さて連日のフジロック配信、ちょくちょく見ていました。凄い人達の凄い演奏はやはり凄く、アガるもんです。そんな映像を、クーラーの効いた自宅で布団を窪ませながら見る事ができるのは、やはり時代を感じます。

しかしね、未だ私は、コンプレックスに塗れております。若いバンドが出るたびに、心が少し、歪みます。

フジロック、人生を懸けて出たいとは別に思わんのですが、そこに映る人々は「成功」を全身に帯びて、燃えるように輝いています。それを見るたびに、私は少し、心がグシャリと、歪みます。私とて、出られるなら勿論、出たいのです。

歪んだ心はそのままに、また日々は過ぎていきます。映像を切ると、外はツクツクホーシが鳴いていました。もう夏も終わりに向かいはじめました。時の流れを感じながら、私はまたひとつ、曲を作るのです。