ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

言葉の泉

 

 

 

 

2020/10/29

 

言葉の泉

 

f:id:iijitakahiro:20201029182847j:image

昨夜、5時くらいまで本を読んでいたせいで、今日1日は、結構クタクタです。

しかし、昨夜あそこでページをめくる手を止める事はできなかったし、止めなくて良かったとも思っている。

 

本を読むのは、それなりに好きです。本の虫とか活字中毒というほどではないですが。

文字の羅列が生み出すリズムで、脳が躍るのがわかります。誰かが以前「小説は映画よりも音楽に近い」といっていました。なるほどなもんです。

 

本の何がいいって、シンプルなのですよね。

あるのは文章のみ、現代では筆者の筆跡すらなくなったので、スタイルだけなら誰でも真似できます。挿絵が入ってる本もありますが、基本的に本側からのイメージは表紙のみ。音も人も光も匂いも、付属の情報は何もなく、ただ文字だけを流し込む。そのシンプルさが心地よいのです。山頂で1人、滝の水を飲むような、そんな潔さがあります。

現代の娯楽が複雑怪奇になればなるほど、小説のシンプルさというのは際立つもんです。ジュースも酒も出し汁も美味しいですが、たまに湧き水を飲んでおくのも良いですよ。文字通り、あらゆるエンタメの源泉みたいなもんですから。

 

私はもっぱらエンタメに傾倒しているので、いわゆる「文学」みたいなのは、そこまで数をこなしてないですが、文章がちゃんとしていれば、どちらにも貴賎はないと思います。

何でも良いです。本読みましょう。他の娯楽よりか要求される精神が多いのがネックですが、書物の世界ってあまりに深いので、入らない意味はあんまりないと思います。