2020/10/29
言葉の泉
昨夜、5時くらいまで本を読んでいたせいで、今日1日は、結構クタクタです。
しかし、昨夜あそこでページをめくる手を止める事はできなかったし、止めなくて良かったとも思っている。
本を読むのは、それなりに好きです。本の虫とか活字中毒というほどではないですが。
文字の羅列が生み出すリズムで、脳が躍るのがわかります。誰かが以前「小説は映画よりも音楽に近い」といっていました。なるほどなもんです。
本の何がいいって、シンプルなのですよね。
あるのは文章のみ、現代では筆者の筆跡すらなくなったので、スタイルだけなら誰でも真似できます。挿絵が入ってる本もありますが、基本的に本側からのイメージは表紙のみ。音も人も光も匂いも、付属の情報は何もなく、ただ文字だけを流し込む。そのシンプルさが心地よいのです。山頂で1人、滝の水を飲むような、そんな潔さがあります。
現代の娯楽が複雑怪奇になればなるほど、小説のシンプルさというのは際立つもんです。ジュースも酒も出し汁も美味しいですが、たまに湧き水を飲んでおくのも良いですよ。文字通り、あらゆるエンタメの源泉みたいなもんですから。
私はもっぱらエンタメに傾倒しているので、いわゆる「文学」みたいなのは、そこまで数をこなしてないですが、文章がちゃんとしていれば、どちらにも貴賎はないと思います。
何でも良いです。本読みましょう。他の娯楽よりか要求される精神が多いのがネックですが、書物の世界ってあまりに深いので、入らない意味はあんまりないと思います。