ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

頑張れ現代人

 

 

 

 

2022/4/6

頑張れ現代人

友人の勧めで映画、初代「ゴジラ」を観てました。

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「初代ゴジラは怪獣映画ではなく人間ドラマ」的な事は昔から五千回くらいは聞いてきたので、その事に特に驚きはしなかったですが、やはり名作、面白かったです。

由緒正しい古来の特撮丸出しながら、その映像には中々に凄みがあり、二元色の恐怖は現代に生きる私の意識にもきちんと届いていました。やはり昔の映画ゆえ、テンポや音声なんかが脳と食い違うところもあり、若干眠くなったりもしましたが、基本的には最後まで楽しめました。いやはや、観てよかった。ゴジラ怖い。作りの荒いゴジラの目が結果的にイカれていてとても良かったです。あの目は話が通じない目だ。

どうでもいいけど、ゴジラ役の人、ゴジラの着ぐるみに入って、ハリボテとはいえ国会議事堂をバキバキにぶち壊すの、気持ちよかったでしょうな。私もやりたい。

 

ユーチューブなんかでは、20分くらいの動画なら数本ハシゴする事はあるのに、90分くらいの映画を観るのに気力と体力が必要になるの、ここ、しっかりした方が良いですな。

カップ麺みたいなお手軽かつ俊敏な娯楽が、ベッドに寝転がりながら手が届く範囲に常に存在する、それが現代です。それにより、きちんとしたエンタメを観るには、まとまったエネルギーが必要な事に人類が気づいてしまいました。

そう、古来より、エンタメとは「頑張って」観るものであります。気力や体力、時間を払って、それ以上の快楽を得るための手段なのです。頑張ってなくて観られる人はもうそういう才能か、相対的にそれをするのが一番楽で、結局は楽に走っているかのどちらかです。どちらでもない我々は、頑張るしかないのです。

別にそんな、無理してまで観るものじゃないですがね、エンタメなんて。だけど作品というのは、義務的かつ定期的には摂取しとくべきものだと思いますよ。エンタメは心の栄養なので、欠乏するとどこかに疾患が出ますぜ。

まぁ、日々摂る野菜みたいなもんです。エンタメも、頑張って摂っていきましょう。私も頑張ります。