ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ハシルをシル

 

 

 

 

2021/2/26

 

ハシルをシル

 

最近は、たまに、走ってます。

やはり、寄る年波が足を浸しているのを感じます。5年前の方が間違いなく体力はありました、そりゃ当たり前の話ですが。

私自身はいつまでも若いつもりで、永遠の27歳くらいでありたいと思っているのですが、悲しきかな、時折漏れるような息に、経年の劣化をわからせられます。

走る、走る、私の人生上、走っていた時期は結構ありました。大学受験に備えてとか、初のワンマン前とか、意識高くなった時にはよく走っていました。

とはいえ、走るのは全然好きなわけじゃないです。むしろ嫌いです。なんですかあれ、疲れるしめんどいし、足痛くなるし、走った日は疲れているので、夜も遊べず眠ったりします。もはや義務感。コンビニ弁当を食べる時に、義務感で買う野菜ジュースくらいの認識です。走らなくていいなら、走らんです。

最近でも別に走りたくはないのですが、やはり運動不足が目立ちます。というか運動が足りている人ってそんなにいるのでしょうか?現代社会、このシステムができてからしばらく経つので、運動しなくていいように人間進化しねぇかな。しねぇだろうな。

進化のできない我々、私なんかは昨年春にバイトをクビになってから、肢体を動かす機会が激減しまして。その上ライブも減ったもんですからね。やはり体力。くれるなら欲しいもんです。ノンフィクションのライブでは、30分でも尋常でない体力が要求されます。体力ですよ、体力。

走る、ランニングは筋肉落ちるとかそんな話もありますが、知らんです。体力といえば走る。心肺機能か、なんでもいいです。とにかく、疲れる回数を増やす。ライブが少ないなら、これくらいはせねばならん。ジャージに着替えるのも面倒くさければ、準備運動も億劫。まだ外は寒いし、もちろん疲れるのは嫌。だけどまぁ、仕方ないです。野菜ジュースくらいの義務感で、今日も私は駆けるのです。

 

でも、最近は別の楽しみというか、良いことはあります。走った後は、外の空気をより感じられるようになります。火照った身体と、果たした脳と、切れ切れの呼吸の中、五感の外皮が少し剥かれヒリヒリとして、そのまま自然と混ざるような感覚。

これは結構、悪くないです。