ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

真・信頼

2024/4/26

実家にて、居間で佇んでいると、飼い猫たるさくら嬢が、あぐらをかく私の足に乗り、丸まって睡眠を摂り始めました。なんたる至福。

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苦節8年ほど、初めのうちは撫でようとして普通に噛まれたり、俊足で逃げられたりしていましたが、ようやっと足に乗ってきてくれました。普通に嬉しい。マジで嬉しい。

私が小倉で一人暮らしをしている時に飼い始めたさくら嬢、そこから2年ほどして私が実家へと亡命したため、たぶんコイツは自分の方が先輩だと思っています。ときどき「新参者が」みたいな目で見られていましたもんね。猫は好きなものの距離感の測り方がわからん私は、ぎくしゃくしながらコミュニケイトしたもんです。しかしやっと認めて貰えたようで、普通に嬉しい。マジで嬉しい。

膝に乗って寝る、なんてのはもう、全幅の信頼の証ですよな。私には一切の悪意はないと、当たり前のように思われているのです。嬉しいもんですね。人間なんて「信頼してるよ!」と言われたところで、本当のところはわからないというのに。

動物には人間の文化はわかりませんし、人間には動物の心情はわかりません。どちらも推し量ることはできるでしょうが、どうやったって推測の域を出ません。だからこそ、それが、通じ合った時は嬉しいもんです。言葉も理解できない関係、しかしお互いに信頼はしている。素晴らしいと思います。言葉が通じても理解し合えない人間もいるというのに。

感慨の深さに浸っていた私。少ししたらさくら嬢は離れ、大好きな母の膝の下で眠り始めました。まぁいいんです。いいんです。いいんです。

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なんだその目は。