ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

3月9日の才能

 

 

 

 

2021/3/9

 

3月9日の才能

 

流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じながら、YouTubeで出会ってしまった圧倒的な才能に翻弄されています。瞳を閉じれば浮かんきやがる。

ぶつかってしまった才能について、我々ができる事は、ただ平伏して首を垂れ享受することのみです。反発も批判も結構ですが、口には出さず受け入れる、それしかありません。

二十代の頃は、もう、あらゆるモノが嫌いでした。反発と批判に溢れて、あらゆるモノを受け入れなかった。知ってる人も知らない人も、あらゆる才能に嫉妬していました。そしてその結果、いくつもの人間関係や、社会的信用を無為にしてきたと思います。

どうしようもない馬鹿でした、手のつけようのない阿呆でした、しかしそんな二十代の私がなければ今の私はありませんでしたし、そんな二十代の私が、好きなんですよ、今の私も。

十代の私、二十代の私の感情を引き継ぎ、彼等の無念を晴らさなければならんのです。それが私の力の源泉であり、それを思う事で、どれほど強くなれたでしょう。あなたにとって今の私がそうであるかは分かりませんが。

まぁ三十代、今の私が馬鹿や阿呆ではないという保証はない、というか未だに変わらず馬鹿や阿呆の類だとは思います。しかしそれでも、自身の知る手のひらサイズくらいの才能と、もうちょっと遊んでみようと思います。