ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

タラ&レバー

 

 

 

 

 

2022/5/4

タラ&レバー

ラーメンを食らって町を徘徊。小さな古本屋に行っていました。

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商店街のはずれの、さらにはずれ。小さな小さな個人の古本屋です。しかしこういうお店が、私は大好物なのです。ブックオフなんかではあり得ない本の並びをしていたりして、思わぬ出会いがあったりします。

ひょんなことから、店員さんやお客さんと話したのですが、どちらの方もよくライブを観に、秘密やら四次元やらに行っているようで、びっくりしました。残念ながら我々の事は初耳のようでしたが、いずれライブを観に来てくれるかもしれない、とのこと。ありがたいお話。

こういう偶然は、とても嬉しいし、面白いですよな。この店に来るのが数日、数時間ズレていたら、こういう出会いもなかったかもしれません。例えばこの出会いから関係が数十年続くとしても、この偶然がなければそれはあり得ませんでした。面白いもんです。

しかしこれ逆も然りで、例えば今日店に行かずに近くの喫茶店に行っていれば、そこで生涯の伴侶に出会っていたかもしれません。ブラブラ散歩をしていたら、途中で将来のバンドメンバーと出会ったかもしれません。真っ直ぐ家に帰っていたら、何処かで事故にあっていたかもしれません。もちろんほとんどはない話でしょうが、可能性を考えればキリがない話、世の中ってそういうもんです。

まぁ究極のたらればみたいな話、ヨタ話の頂点みたいな話です。でも可能性は誰にも否定できないですし、そういう細かい偶然の果てに今の人間関係が出来上がってるのも間違いない、という話です。世の中、大抵の事は偶然ですから。

結局、こういう事を考えても、全部どうしようもないのですがね。選んだ偶然がその道です。なかったタラレバを妄想しながら、選んだ道を何となく歩いていくしかないのです。それしか我々には、できん。

しかし今日、あの古本屋に行けて、あの方々と出会えたのは、改めてとても嬉しい偶然でしたな。今日の行程、どのタラレバを選んでも、これ以上はなかなかないでしょう。いやいや有難い。いつも引いてる気がする貧乏くじでなく、こういう日もなければね。やってられんぜ。