ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ローエンドロール

 

 

 

 

 

2022/5/3

ローエンドロール

どうしようもなく、不安に蝕まれる夜があります。原因はわかりません。目減りしていく預金の残高か、売れていく後輩のバンドの曲を聴いたからか、先ほど作った夕食が焦げ過ぎたからか。なんであれ、何となく気分が落ちる夜、というのはたまにはあります。血の巡りが滞留しているような、全身を行き交う電気信号に、少しだけ毒が混ざったような、そんな夜。混濁した意識の中で、見たくもない液晶の光を眺める。そんな夜の底が、たまにあります。

まぁ昔から幾度となくありました、季節の変わり目の風邪みたいなもんです。数日のデスクワークは滞りますが、他に特に影響はありゃしません。しかしやはり、それは風邪のように、いつになってもよくわからんタイミングで患ってしまうものなのです。きっとこれからも、そう。

対処法も風邪と同じです。無理せず寝る、これが一番です。処方箋はあるでしょうが、あんまり良くないクスリが多いのでオススメはしません。人によっちゃ酒や煙草でジェネリックするんでしょうが、私にはどっちもないのが辛み。

たぶん寝るのが一番です。しかしまぁ勿体無いし、なんだか負けた気になるので結局は寝ないんですがね。コーヒー淹れて、雑にアイスでも喰らいましょうか。