ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ミツゴソウル

 

 

 

 

 

2022/11/15

ミツゴソウル

昼から四輪駆動を巧みに走らせ、海を越えそこは山口県宇部市へと赴いていました。本日はとある撮影のロケハンです。

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後ろにいるのが敏腕プロデューサーのタッキーです。彼と共に場所を見ながらああだこうだ言ってました。プロデューサーというかディレクターかもしれません。違いはなんだ。よくわからん。

ロケハン、ロケーションハンティングの略らしいです。やはり現地に行かないとわからない事が沢山あります。何か悩んだら、迷わず一狩りいっとくべきですな。モンハンはやった事ないんですが。

現地に赴き、現地のコンクリートを踏み、現地の酸素を肺に通し、現地の音の反響を聞かなければ、思いつかないアイデアってのがあるもんです。携帯越しに話しても出なかったアイデアが、2人でロケハンに来たらポロポロ浮かんできましたからね。しかも今回はそれに加えて、現地の猫まで見られました。まったく宇部という街は最高だぜ。

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言ってしまいませば、次のミュージックビデオはここで撮ります。現代では映像なんて、予算と技術があればどんな夢想も具現化させることができますが、我々に予算はなく、技術を使ってもあまり面白くないので、ロケーションとアイデアのバディで行くしかないのです。凄いモノ、面白いモノにしようと、常にタッキーと話しています。彼は破天荒かつ我々の事、私の事もよく知ってくれているので、この上なく信頼しています。

色々決まってきましたが、書いたら後が面白くないのでね。お楽しみにしといて下さいぜ。

 

 

宇部の街を出て、また四輪駆動と合体して帰路につきました。福岡までは2時間ほど、ソウイチロウ君やサポートの誰かでもいれば2時間なんて53分くらいなんですが、生憎助手席は私のサイフしかありません。1人での移動で2時間は、思考と夢想で埋めるにも、少し疲れる長さです。

なので携帯からサブスクリプションを駆使しつつ「Tokyo top 25」なるプレイリストを流す。これはトーキョーで聞かれている曲のトップ25のセトリらしいです。半分は勉強のためと、もう半分は「最近の音楽もきちんと聴いている私カッケー」感を出すためです。後者は半分じゃなく8割くらいかもしれない。

流していると、やはりみな良い曲で感心します。どれも歪んだエレキギターが薄いのは気になりますが、曲のクオリティはどれもめちゃくちゃ高いと思います。少なくとも、チャートに嵐かAKBしかいなかった頃よりかは健全な世の中になっていて安心しました。みんな良い曲聴いてんだな。あと髭さんのミックスナッツ、あれすげぇ良い曲ですよな。聴くたびにビビります。

しかし、このチャートに入ってる音楽では、十代の頃の私は間違いなく救われないでしょう。そのことで少し悲しくなり、その後、残念ながら少しだけ安心しました。ラッドなんか高校時代耳が千切れるほど聞いてたんですがね、昨今の雰囲気なら聞かなかったでしょうな。

いつだって、チャートの内容に不満がある訳ではないです。そりゃ嵐AKB時代くらいになりゃ別ですが、その頃よりかは健全です。ただ、流れる曲を聴いていても、感心はすれど感動はありませんでした。やはり私の精神は、いつまで経っても変わらない三つ子の魂みたいなモノは、それとは別のところにあるようです。世の中よ、お前とはいつまで経っても馴染めないな。

そんな事を考えながら九州道に音楽を垂れ流していると、チャートの最後の方でマキシマムザホルモンが流れて、あまりの変わってなさに笑ってしまいました。ホルモンよ、お前はいつまで経っても変わらないな。ありがたいぜ。