ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

カクヲカク

 

 

 

 

2022/11/16

カクヲカク

昼、ラーメンをかっ喰らったら、ソファーとコーヒーを求めて商店街をウロウロ。良い感じのレストランの一角を陣取り、ビザ代わりにコーヒーを啜りながら、ノートを開いて歌詞を書いておりました。

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歌詞を書く前はいつも、テーマや曲名について思いつく単語をノートに書き連ねる、という作業をしています。受験期間、小論文のために身につけたテクニックは現在でも役立っています。格好良く言えばブレインストーミングと言うのでしょうか。いわゆるブレストですね、ブレスト。「ブラスト」と語感が似ていて格好良いですが、使い過ぎると意識高い奴みたいになっちゃうのでほどほどに。

で、この作業をしていると、思いも寄らない言葉やテーマが出てきたりして、いつも驚きます。曲を作る前に考えていたテーマから、かなりズレることもあります。思いも寄らない、というか思っていたけど自覚していなかったものですね、これは。

常に考えているのは「で?お前は何が言いたいんだ?」という事。ノートに言葉を並べて、文章を作って、音に乗せて行間を整えて、「で?お前は何が言いたいの?」という事。それに答えられないようでは歌詞は書けません。そこから考えて考えて、そうして出てきた短い答えが、そのまま歌詞の根幹、核になります。私はこれがないと、何を書いてもブレるばかりなのです。とても大事。これを見つけるためだけに喫茶店に居座っていると言っても過言ではないです。

そうすると、罫線しか書いていなかったノートが、だんだん黒鉛で埋まっていきます。こうなると少し安心です。白紙のノートはいつも怖いですし、書く前はいつも「書けるのか?」と恐れたりもしますが、こうなればあとは時間と閃きの問題です。今日はまた2曲ぶん、核を思いつくことができました。しっかり書いていきます。