ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

11月19日 ハート奮うストーリー

朝は11時に起床。起きて、水を飲み、バナナを食べる。

寒い、そこそこに、寒い。しかし、まだ凍えるほどじゃない。布団からも、脱出は容易である。本格的に寒くなる前に、冬支度をせねばならんな。

今日は、休みである。最近は激務っていたので、今日くらい休むべきか。いや、いうてやる事はまだある。こんな日こそ、量を削っておくべきではないのか?

なんか、この問答、休みのたびにやっている気がする。このままダラダラと結論を先延ばしにし、どうせ夕方頃、大体同じ結論を出す。「ちょっとだけやる」。

中途半端だと、我ながら思う。

 

どーしよーかなー、どーしよーかなーと、ある意味想定内に昼を過ごす。ゲームなどやって、適当に死ぬ。

コーヒーが切れていたので、買い物に行こうかと、考えているうちに、また時が過ぎる。ちょっと頭に引っかかった、昔やったゲームを思い出し、調べたら見返したりしているうちに、また時が過ぎる。「SCE2」というゲームである。今はダウンロードできないが、私の人生を根幹から揺らしたゲームである。もう4年くらい、考察をしている。

 

そのうちに、日が暮れていた。これはいかん。買い物にも行っていない、というか、今日外に出ていない。これはいかん。着替えて、財布を持ち、外に出る。

外はもう、冬であった。歩くと、寒い。少しくらいの寒さなら、考え事に丁度いいだろう。川まであるく、しかし、いや、寒い、これは寒いぞ。ちょっと待て。寒いぞ、おい。無理。

一旦戻って、依頼の山からジャケットを引きずり出す。羽織って、また外に出る。よし、これならいける。

津々浦々を考えながら、川べりを歩く。私は何がしたいのか、なぜ音楽をやっているのか、どうなりたいのか、考えながら、歩く。

途中、出会った真っ白な野良猫が、私に擦り寄る。食事を持ってないのを申し訳なく感じるが、猫好きの私、とても嬉しい。

ベンチに座ると、膝に乗る。そのまま丸まって、寝ようとする。かわ、かわ、かわわわわ。

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気温は寒いが、足は、とても暖かい。顎を手で撫でると、撫でていた手に顎を乗せ、また眠る。あたまがくるっちまうぜ。

手でどこを撫でても、嫌がったりはしない、身体に手を当てると、確かな熱と、心臓の鼓動を感じる。そう、この中にも、この猫にも、心臓があって血肉があって神経があって、生きているんだよな哺乳類。普段情報でしか感じていないものに触れると、思い出すような実感がわく。面白い。手が、暖かい。

しばらく、そのまま、時を過ごす。川向こうを走る車、風の音、冷たい気温と、行き交う人。膝の上の暖かさと、右手は真白い毛でふわり。

柔らかな時間である。

 

もう持って帰りたい衝動にあったが、そうもいかない。降ろして、立ち上がる。食事がないことを詫びると、やつはにゃあ、とだけ返事をした。膝の上にの余熱を感じながら、歩いて実家へと行く。

 

実家にて、入浴と食事を頂く。居間にてだらけていると、さくら嬢は相変わらず私を通り過ぎる。膝に来て欲しいものだ。あの熱が恋しい。

バナナとおにぎりをもらい、事務所に戻る。少し、音源の調整をしたら、ブログを書き始めて、今。

もう作業はする気はないが、なんか精神に収まりがつかぬ。もうすこしだけ、ゲームでも、やるかい。1時間で眠れればいいが。