ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

1月6日

6:40に起床。

睡眠時間は6時間前後だが、前日の容赦なき惰眠が効いている。爽やかな視界である。

 

昨晩はどうにも鼻腔が詰まっていたので、口呼吸で寝てしまった。喉の違和感がすごい。

お湯を沸かすも、耐えられずに水を飲む。ひゅう、と冷たさが全身を巡る。寒い、だが、目は覚める。

 

この時間の朝は、まだ暗い。

「夜明け前が一番暗い」という言。

そうなのか!とは思うが、考えてみりゃ当たり前である。ジェットコースターも、降りる前がいちばん高い。

 

お湯を飲み、バナナを取り込み、実家からくすねてきたパンを焼き、コーヒーも入れちまう。

悪くない朝である。

 

仕事へ。

休みで精神も回復したので、自転車にて通勤する。30分くらい漕ぐので面倒だが、動き出しさえすればあっという間である。

 

そういえば、昔も通学に、自転車で30分くらいかかっていたなと思い出す。

あの頃は別段遠いとも長いとも思わなかった。

歳かね。

 

日曜朝の街並みは、空気ごと静止したようで、よい。

私と、呼吸と、鳥だけが動く情景。

よい、よい。

 

職場へ着く。

仕事中に歌詞を考えたかったが、日曜朝のサービス業は隙を見せず、果敢に攻めてくる。

私が戦いたいのは音楽であって、決してシステムの執行と猟奇的な方への対応をしたいのではないが、それは私の力不足であるゆえ、甘んじて笑う。

いらっしゃいませで始め、ありがとうございましたで締める。繰り返す。

 

仕事を終える。

語ることは、まぁない。

 

職場の休憩室にて飯をくらい、ブログの前半をしたためる。(ここまで書いた)

普段ブログは8割くらい音声入力で書いているのだが、公共の場ではできないのがつらい。

 

音声入力いいですよ。

なれれば結構早い。

 

そこから、フライヤーを100枚ほどコピーして、天神の街に配り散らす旅に出る。

スタジオ、ライブハウス、楽器屋、仕事終わりの体に鞭を打つ。鞭を打てば、当然痛い、何年か前まで痛みなど感じなかったのだが。

いやだいやだ。

 

店員さんにフライヤーを渡す様を撮影したいが、妙な気になり、撮影交渉ができない。

ビビるというより、相手の迷惑を考えてしまう。ビビってない、だんじてビビってはいない。

配慮が深すぎて、昔から墓穴をよく掘る。

穴の中が妙に居心地いいもんで、困る。

 

何箇所か配り、何箇所かを諦め後日に回し、キューブリックへ向かう。

日出流(ひいずる)という福岡のバンドからのお誘い、何度か断ってしまったが、やっとこさ行けた。

入り口でまたフライヤーを置かせて頂いて、キューブリックに入る。

 

暑い。

人が、結構にいる。

私は自転車で来たのもあって、寒さについては結構な自信を身体中に巻いてきた。

建物内は暖房も効き、36℃の有機物達が興奮混じりに蠢く。

これは、暑い。

キューブリックは再入場もできない。仕方ないことだとは思うが、キツイものはキツイ。

 

耐えながらライブを見る。

日出流、演奏は荒かったが、気持ちはきちんとグルーヴしていた。それだけで、いい演奏を遊びでやってる方々よりも3倍くらいはいい。

気持ちのグルーヴはね、きちんと、ステージ上で見えるもんだよ。うねりがね、見えるもんだよ。

 

あ、でもサークルモッシュはしんどいのでパスです。別に否定はしない。これは好き好き。

 

ぼちぼちと知り合いに挨拶をし、帰宅する。ここから30分自転車漕ぐのは、なかなかに、しんどい。健康のためのいい運動と勘違いして乗り切る。

 

30分の鼻歌の末、実家へ帰投。

飯をいただく。

食らいながら、兄と正義についての話をする。なんだこれは。

食後、やっていた学園のドラマを、なんとなしに見る。途中からではあるが、なかなかに、攻めている。

 

今から眠る。

何やら体調が怪しいが、大丈夫だろうか。

明日の私を信じて眠る。

 

あれ、体調、大丈夫かこいつ。