ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

3月15日 中途半端なサボタージュ

朝である。

7:30に目が覚める。

なんて健康的なんだ、自分でもビビる。


3月15日、3月も折り返しか、マジか。

とりあえず、お湯とバナナを入れながら、ベランダにて朝日を浴びる。


寒さもあるが、暖かさもある。

なによりも、匂いがある。

空気に匂いがあることと、虫が空を飛ぶこと。冬を挟むと、いつも忘れてしまう。

 


春が、近い。

お湯を、くぴりと、飲む。

 


さて、今日も作業、作業である。

とりあえずは、注文が入っているTシャツを、つくる。

作業ののちに乾かす時間が必要なので、早めにやっておかねばならぬ。


Tシャツに板を仕込み、原盤を当て、インクを落とし、刷る。

刷りは失敗したら取り返しがつかないので、慣れたとはいえ緊張する。

集中力を右手に込め、数枚を刷り終える。


ちょっとした事でも、確実に精神力を削られるのだよなぁ。なるだけ、作業数は少ない方がいいのだが。

 


原盤を洗い、後でまた使うために、ベランダに置いて干しておく。

 


最近私は気がついた、精神力とは、ゲージ制ではなく、ストック制である。

作業量に関係なく、一日に一定の回数しか、人間は集中することは、できない。

作業の項目を、なるべく、少なくせねば。

 


さて、削られた私、動画製作に入る。

入るも、やはり精神、削られている。それを言い訳にして、仕方ないなぁと言いながら進める。


言い訳したところで、誰に怒られる訳でもなく、自分が不利になるだけなのだが。

その言い訳、反省はできているかい?マジで無駄だぞ、わかっているのだけれど。

 


昼にする。

袋麺に卵を落とし、申し訳に納豆も食らう。

袋麺の残りの汁にも卵を落とし、茶碗蒸し風にして、美味しくいただく。

見る人が見ればドン引きしそうな食事であるが、これで結構、私に不満はない。

 


アラスカで吠える大泉洋を見ながら、和やかに食事を終える。

 


食後、眠くなってきたので、どうせならと買い物に行く。そういえば、ちょうど食材も切れてきたのだ。


外に出る。やはり、春。風が強いのは、これはひょっとして春一番なのか?文字通りの風流を感じながら、近所のスーパーマーケットへ向かう。


バナナ、卵、納豆、パスタソース、おやつ代わりのアップルパイも買い、食べながら、帰宅。

帰り際、川辺に寄ると、多部さん(野良猫)がベンチにいたので、ご一緒させて頂く。

隣り合っても動かず、何分か見つめる。しばらく私に関心を向けていたが、強い風が吹くなりひょいとベンチを降り、どこかへ行ってしまった。

撫でたかったなぁ、くそう。膝に来て欲しかった。

残念、事務所へ戻る。

 


戻るなり、作業と見せかけ、なんともやる気が出ない。

長年で培われた恒例のサボりコースを綺麗になぞり、時間だけを浪費していく。


あとで困ってヒィヒィ言って、結局妥協してクオリティは下がり、まぁ仕方ないさ、なんて言い訳をかます。うむ、ここまで見えた。

 


なんとか作業を進める。

動画を、切り刻む、しかし、やはり集中が続かない、なんだくそ。

 


仕方ない、干しておいた原盤が乾いているのを確認し、またTシャツ刷りに入る。朝とは別色を、刷るのだ。


悪くないペースで刷り終わり、満足。

少しギターを弾いて、いくつか進行をメモした後、夕方、実家へと戻る。

 


実家にて、飯を頂く。

人間、飯を食べると、だらける。わかってはいるのだが、このだらけが、気持ちが良いのである。こればっかは、どうしようもない。

 


適当にだらけて適当に切り上げ、事務所へと戻る。

 


戻るなり、刷ったシャツにアイロンをかけ仕上げようとする。

と、1枚、少しだけミスをしているのを、見る。

いや、ミスというか、位置が少しだけズレているのである。少しだけなので、言われなけれりゃ多分わからないが、やはりきになる。

 


刷り直す。

もう、精神ストックを、無駄に使ってしまう。


刷り直しはうまくいった、アイロンを明日に回し、ブログを、書き始める。

 


しかし、ブログ。本日は、本当に作業をしてるかサボっているかくるいしかないのだ。あったことをそのまま書いているこのブログでは、そういう日が一番書きづらいのだ。


うんうん言っているうちに、時間が迫る。

現在23:56、やばいやばい。

 

そのうち、寝ます。

随分サボってしまいましたが、まぁ、こんな日もある。

 


こんな日に、思い切って、遊べる人間が強いのだよなぁ。私にそんな勇気はない。あーあ。