ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

6月4日 諸行は、無情

朝は6:40、目を覚ます。

昨夜は、酷い目にあった。遅くまで仕事をして、あまり眠れない、5時間くらいだがさぁ寝ようと、寝床に入り、意識が混沌としてきたところで、ヤツが、来たのである。

耳元で「プゥ...ゥン...ゥン」と、そう、ヤツが、ついに、ヤツが来てしまった。蚊、蚊だよ。

一触即発、目を覚ます。デスマッチに持ち込もうかと思ったが、すでに、睡眠時間が4時間切っている。殺したところで多分負ける。仕方ない。我慢して、祈りながら眠る事にする。だが、一度混沌までいって覚醒してしまったので、当然、寝苦しい。蚊は何処かへ行ったようだが、しばらく、寝床で唸りを上げていた。

 

そして、朝。6:40。全く刺されていないので、ひょっとしたら蚊ではなかったかもしれないが、眠りを邪魔されたのは間違いない。やはり、デスマッチを行うべきだったか。

まぁ仕方がない。起き上がる。顔を洗い、水を飲む。お湯を沸かし、味噌汁と納豆を食べる。携帯をいじりながら、脳味噌をデフラグしていく。いつも通りの、朝の流れである。むろん、睡眠不足も含めて。

今日の深夜はまた北九州でバンド練習、そののち、できれば明後日朝の演劇の練習までは北九州にいたい。そう思って、荷物を多量に詰め込む。重さにうんざりするが、まぁ仕方がない。

時間である。荷物を背負い、家を出る。面倒だが、そろそろ自転車を使って、交通費をちょろまかさねば、まずい。運動不足もある。ホント面倒ではあるが、自転車を漕いで行く。まぁ、電車もそれなりに面倒であるし。なんならもう、バイトがもう、面倒。

自転車を漕ぐ。なんだかんだ、朝の街は気持ちが良い。鼻歌でも歌いながら、というか普通に歌いながら、街を刻んでいく。

 

到着。自転車を停め、バイト先にイン。着替えて、さぁ、仕事である。客人ども、かかってこいや、おらぁ。

いらっしゃいませとごゆっくりどうぞをバラまいて、仕事を終える。内情はボチボチ、暇でもなく、忙しくもなかった。まぁよい。まぁ、許す。よかったな、許されたぞ、客よ。

とりあえず、昼食のため街へ出る。安いラーメン屋にて、ラーメンをすする。替え玉も、する。豚骨は、定期的に入れねば、私は維持できない。ニンニクと、紅生姜も、頼むぜ。

食べたら、ネカフェに、インする。夜は練習なので、時間を潰さねば。少し眠って、少し漫画を読んだ後、コーヒーを入れて、作業を開始する。今日は新曲の、歌詞を、作らねばならぬ。

歌詞を書く前に、紙に曲のテーマと、それに伴って思いつくものを無限に並べる。並べているうちに、脳味噌が整理されていくのがわかる。合言葉は「つまりどうゆうこと?」これをひたすら問いかけながら、単語を並べ、曲の核を探していく。

だいたい整理が終わったので、製作に入る。出来た紙をなんとなく眺めながら、浮かぶ言葉を探す。大事なのは「浮かぶ」言葉である。「歌詞をつくる」とは、彫刻みたいなもので、いかに削って、完成形を取り出すか、である。

うん、よし、あまり浮かばなかった。ガッデム。こういうのは、詰まりは良くない。別の作業に切り替える。

演劇の、ポスターの製作に入る。製作といっても、まだこちらは構想段階である。急がねばならんが、まだ形も決まっていないのだ。いかんなぁ。

考え、考える。手がかりはあるが、今ひとつピンとこない。こちらも、完成形が、取り出せない。手がかりは、あるのだが。

 

この辺で、お嬢から、体調が今ひとつという連絡が入る。3人での練習に、移動の2500円と往復4時間は、ちょっと払えない。練習は中止とする。まぁ、仕方ない。彼女も、多忙である。

結局、少しサボったのち、動画の製作に入る。動画はもう、ある程度やる事が決まっているので、止まることはない。切って切って、切り刻んでいく。今回の分、面白いシーンが多すぎて、困る。時間の都合、カットせねばならんのが、くるしい。

やっていると、もうすっかり夜である。動画も区切りがついたので、帰るとする。帰る予定はなかったので、実家、緊急避難の要請をして、自転車を、また漕ぐ。

 

実家、着。飯を頂く。父が見てるニュースから、今日も暗い話題が流れてくる。令和が始まって1ヶ月、やりきれない、寂しいニュースが多いな。ほんと、やりきれないよ。

食べ終わり、ぐったりとしているうちに、両親は寝室へ。私はブログを書き始める。これから私は入浴を済ませ、そのまま実家で眠らせてもらうだろう。

 

テレビでは、安楽死についての番組があっている。これもまた、やりきれない。

 

何もかも上手くはいかないし、何が起こるかもんからないけど、何があっても、万物は、続いていく。

途方もないよ。ほんと。