ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

6月21日 換気の歌

朝は、9時過ぎに起床。

例によって、昨日は、例によるので、まぁ眠い、もう疲れている。だが久々に、バイトもバンドもない1日である。午前中くらいは、ゆっくりさせてもらおう。

とりあえず、水を飲む。ア行に濁音をつけながら言葉を垂れ流していると、チャイムが鳴る。そうだ、今日はガスの点検があったのだ、扉を開ける。部屋は先日片付けたので、自信をもってお兄さんを部屋に入れる。

点検が終わり、お兄さんも帰る。会話もしたので、少し目が覚める。よしよし、味噌汁に卵を飲み、少しだけ、血が巡る。悪くない。

さて、仕事を、するか、仕事を、しないか、どうしよっかなって、思っていると、秒速で午前中は消える。オイオイ本気かよ。もう2時じゃない、誰の仕業だ、これは。

 

この辺で、もう開き直る。今日は、休もう。

最近、本当に無理が過ぎてきた。忙しすぎるせいか知らんが、ごくたまにだが胸の辺りがグッと痛くなってくるのが、怖すぎる。今日はもう、ほうける。ほうける、ぞ。俺は。

なので、ラーメンを食いに行く。もう3時なので昼も遅いし、お金もないけれど、私はラーメンを食うのだ、私情ナンバーワンのラーメンを、喰らいに行くのだ。ガハハ。着替えて、外に出る。

 

ラーメン屋は定休日であった。ワハハ。

 

アテもなく、自転車を漕ぎだす。日が半袖のシャツを焼く。暑くはないが、間違いなく常温ではない。

時速20キロ前後くらいで、自転車は行く。コーヒーにミルクを入れるように、脳味噌に外気を混ぜ込んでいく。あー、良い。

 

思い立って、高校時代、部活帰りによく通っていたラーメン屋に行く。当時と何も変わっておらず、嬉しくなる。当時と変わらん値段のラーメンをすする。うむ、変わらず、うまい。

ふと気を抜くと、仕事のことを思い出しそうになる。お呼びじゃねぇよ、座ってろ。紅生姜を入れて、食べ終わる。

 

店を出たら、まだ少し小腹が空いている。今日はもう、私は暴走するのだ。帰り道、いい感じのパン屋があったので、ハムチーズのパンを、食べる。うまし。

帰る途中、コンビニでコーヒーとバウムクーヘンを買う。いやぁ、暴走している。川辺に行って、川を眺めながら、コーヒーをすする。川辺には、ぺんぺん草が、揺れている。

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魂を彷徨させていると、電話がかかってくる。普段レコーディングや他の諸々多岐にお世話になっている、エンジニアのコーヘーさんである。

しかし今日は、私は仕事をしないのだ。うん、しかしまぁ、しかしね、うん、それも限度はあるし、相手にも失礼だよね、大切な事だしね。

普通に電話を取り、30分ほど、バンドの動きを相談する。ぺんぺん草の周りを、蜜蜂が飛んでいる。フワフワして可愛いなあいつら。

 

電話を終えると、自転車を漕いで、近くの神社へ行く。山の上にあるので、結構登らねばならんが、上からの景色は壮観である。その上、道中には猫が多い。自転車を降り、階段を登り始める。登り始める前に、もう猫がいた、はやい。2匹で、寝ていた。いいなぁ、私も一緒に、寝たい。

猫を見つけるたび「はきゅぅん」って言いながら写真を撮り、階段道中を進む。

 

神社に着く、結構に、疲れた。休むはずでは?まぁ良い。とりあえず清涼飲料水で喉を濡らし、しばらくはベンチにて、山の上からの景色を眺めながら、魂の彷徨、アゲインさせる。

ふわっと魂が戻ってきたら、階段を降りる。下の方に、猫に餌を提供する年配の女性がいたので、猫を眺めながらしばし談笑する。その間も、3匹ほどの猫が、周りをウロウロしている。愛されてるなぁ、こいつら。羨ましい。

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自転車を漕いで、一度事務所へ。川辺での連絡を経て、随所に連絡を送る。そうしていると時間なので、実家へと行く。

実家、にて、飯を頂き、入浴まですます。その間に、北海道旅行中だった両親が帰ってくる。買ってきた木彫りのリスに息を漏らしながら、お土産としてTシャツをもらう。

「AINU VIBES」と、ある。いいじゃん。アイヌ、いいじゃん。ありがたく頂戴する。

 

ドラッグストアにて、明日の朝食を買いながら、事務所へと戻る。

少しフワフワさせたら、ブログを書き始めて、今。明日はライブである。今日はもう、早めに、寝るか。たぶんそれがいいだろう。

 

息を吐く。精神は、だいぶ楽になった。仕事をしてればという後悔は少しあるが、このままだと、誇張抜きで死ぬ可能性があった。仕方あるまい。

明日はライブである。また、始めよう。