朝は9時前、ソウイチロウ君宅で、起床。
正確には、目は覚めていない、意識もない、頭がその時のことを覚えているだけである。
今日は仕事が早いらしいソウイチロウ君を無意識に見送ったのち、私は、また眠りに落ちた。
10時半、目が覚める。呻き声と、喉の荒れ、脳味噌は稼働しない。台風が来ているらしく、外も天気は悪い。実に良くない目覚めである。
気分は、良くない。やはり、疲れはでている。起き抜けて、水を飲む。
とりあえず、福岡の、事務所まで戻るつもりであった。明日と明後日はまた演劇の練習だが、流石に5連外泊は、精神的にもしんどい、ソウイチロウ君にも悪い、着替えも足りぬので、一度戻るのが吉だろう。交通費はかかるが、仕方ない。
さて、出ようと精神を動かそうとすると、窓の外が揺れる。そう、皆さまご存知、台風が来ているのである。馬鹿らしいほどの雨粒が、空を白くしていた。
とても、出る気には、ならん。再びベッドと癒着する。
外はまだ雨は止まない。
せめて動画でも作ればいいものを、まるで身体が動かない。この辺りで、気がつく。
あぁ、完全に、精神が、バーストしている。事を前に進めるための脳内物質が、欠乏しているのが、わかる。
原因はいくらでも思いつく。仕事の詰め込みか、からの連日のライブか、夏の暑さか、体力不足か、だが大体はどうでもよく、ただ動けない人間が、六畳間に寝転がっている、それだけの事実である。
こうなると本当に何もできない。とはいえ仕事はある。「思い切って休む」なんて選択肢がないという、「ない」というだけで欠乏は加速する。つまるところ、詰みである。
ボードゲーム会でもできれば回復するかもしれんが、どうやっても数週間かかる。別に見たくもない携帯を見ながら、やりたくもないゲームをしていた。
昼過ぎ、そのうちに、雨は止んでいた。荷物をまとめ、一応、傘を拝借し、外に出る。少し涼しい台風一過な街並みを歩き、バス停に向かう。
バス停からバスから街へ行く。
バスの中ではブログを書く。
街から地下鉄で事務所へ。あまりにも腹が空いたので、途中コンビニで鳥を摂取して、着く。
まだ飯は足りない。袋麺に卵と、納豆、豆腐なんかを食べる。今の私の栄養状態が知りたい。クソみたいな物語みたく、ステータス画面が出ればいいのに、と思う。
そこからは、もう、何もしていない。いや、できなかった、のである。それは甘えだ、言い訳だと、言うなら言え、貴様は私の体調の何を知っているのだ、30年一緒にいる私より知っているというのか。なら聞かせてくれ、私も知りたい。
本当に、液晶に指を這わすだけで、時が過ぎていく。私かて、ある程度学習している。こういう時は、意識して、仕事をしない、何も考えないのが得策なのである。というか、それしかできないのである。命懸けで、仕事をしない。「それは甘えだ、言い訳だ」と、誰かが言っていると思ったら、自分だった。黙っていろ。くそ。わかってんだよ。くそ。
たまに、こうなる。3ヶ月に一回くらい、こうなるのだ。バースト。結局は、仕事の詰めすぎというよりも、私の見込みの甘さなのである。「このくらいの仕事ならできるだろう」の見込みが、何も当たっていないのである。自業自得。遠目に見て甘えと言われれば、まぁ、そうである。
下手だなぁと思っている。十年間ずっと思っている。音楽がじゃない、ビジネスが。企画、宣伝、営業、人事、製作、普通の仕事になら当然に分業されているものを、全部自分でやろうとした人間の、末路がコレである。
お金を払って人に任せる度量もなく、仲間に任せるための手間も惜しみ、格好つけ半分ですべて背負い込み、今まさに潰れている。しかも、その仕事にもボロボロ穴がある。
下手だなぁ。本当に下手。バンドとして、儲けが出ないのも当然。今の立ち位置も当然である。自覚はあるのだが、何故か変わらない。変えようとは何度かしているのだが、結局は変わっていない。最悪、である。
かといって、何も変わらない。ただやるだけである。「何度だって前へ進め」なんて歌っているアーティストの皆さんへ。「方向はちゃんと決めた?計画は大丈夫?」って一緒に歌ってあげてください。闇雲に進むだけでは、何処にも行けません。無責任です。
閑話休題。
夕方である。実家へ行って、飯を頂く。脳味噌を時折、意図的にボーッとさせる事で、いくらか休息効果を得られる。多用して、なんとか体力を回復させる。バナナとかおにぎりとか、いっぱい貰って、事務所に戻る。
また、定期的に意識を飛ばしながら、音楽をかけ、ブログを書く。バンドの音楽をかけていたが、そのバンドが売れている事にムカついたので、ゲームミュージックをかけながら文章を鬱。脳、そうとう、キているな。これは。
そろそろ、ブログを、書き終える。何を言っても仕事はせねばならん。動画を作らねばならんし、明日と明後日は演劇の練習である。動画の進捗が、ヤバすぎる。マジで、ヤバすぎる。これ、どうしようか。ほんと、どうしよう。