朝は11時ほど、大阪、友人の宅で起床。
実にゆっくりと、眠らせて頂いた。ありがたい。「のんびりしていていい」とも頂いているので、お言葉に甘えて、のんびりさせてもらう。寝床で適当にボヤボヤしたのち、ブログを書き始める。
そのうちに、昼食まで頂いてしまう。本当にもう、至れり尽くせりである。感謝の気持ちが止まらない。一応、土産物の銘菓は用意してあるが、もう少し高いものにすれば良かった、とも思う。
入り時間が遅いので、皆でもう少し、ボヤボヤさせてもらう。途中、飼っているワンちゃんに、存分に吠えられたり、餌付けさせてもらいながら、時を過ごす。かわいい。
昼過ぎ、挨拶をして、友人宅を後にする。
ありがとう、ございましたぜ。頑張ってきます。
車を発進させ、所用で別行動だったサポートBa.めぐちゃんを迎え、寺田町、fireloopを目指す。運転はソウイチロウ君だが、やはり疲れが残っている模様。心配ではある。
到、着。
何度もお世話になっております。お馴染み寺田町fireloop。機材を搬入して、挨拶を交わし、セット表を書きながら、リハーサルの待機をする。
リハーサルを終える。顔合わせまでまだ時間はあるので、皆で飯を食いに行くため、外に出る。寺田町は雨であったが、懇意にしているたこ焼き屋はすぐ近くなので、走っていく。「きいた」というたこ焼き屋、中でも食事ができるので、価格破壊かと思わんばかりのたこ焼き、おにぎりを買い、食べる。もうとても、うまい。食べた瞬間、今回の遠征の成功を確信した。そのくらい、うまい。
うめうめ言いながら食する。とても、うめ。
食べ終わり、ソウイチロウ君とみょーちんはコンビニへ、私とめぐちゃんはドラッグストアに行く。帰り用の菓子と、エナジードリンクなどを、買う。
開演まで、MCを考えながら、ぶらぶら近隣を徘徊する。
寺田町の街並みは、とても好きだ。肩肘を張らない穏やかさがある。なんとなく、実家の近隣を思い出す。そんな空気と、匂いがする。
天気はあまり良くなかったが、薄暗に早めの電灯が付いていて、風景はわるくない。
開演する、対バンを見ながら、スタンバイ。
1組目はアオイさん。バンドだったが、今は1人でやっているらしい。アコギの響きがちょっと気になったが、歌は素敵であった。
2組目はBlow the instability、ボーカルのトシオくんの弾き語りで、何度か共演したことはあるが、バンドを見たのは初めてだった。
想像以上にギャリギャリであった。そしてずっとアコギ一本で聞いていた曲が、当たり前だがバンドアレンジで向かってくるので、「ラスボス戦で流れるテーマソングのオーケストラアレンジ」みたいな感動を受ける。とても、良かった。あと、入場SEがフジファブリックの「銀河」であった。よいよい。
3組目はtsukiさん。出番前なのであまり見られなかったが、歌謡曲のような弾き語りをやっていて、素敵。最後にピロウズも歌っていたので、思わず楽屋を出る。
他の曲はオリジナルかと思っていたが、後で聞いたら「サニーデイ・サービスのアルバム曲」だったらしい。また、そんな、ところを、突くかい。
出番前、楽屋にてライブの構成を確認しながら、思い思いに過ごす。昨日の疲れはまぁ抜けてはいないが、2日連続のライブくらい慣れたもんである。
tsukiさんが終わり、ステージのスタンバイをして、SEが鳴って入場する。最前にはそれ媚び、がーこ君も見に来てくれている。ありがたい。下手な真似は、できんぜよ。せんけど。
口上から、音を鳴らす。
鳴らして、歌って、鳴らして、叫ぶ。最近は、後半になっても声を枯らさぬよう、響きを意識して歌っている。できているかは分からないが、とりあえず枯れてはいない。でもテンションが上がると、やっぱり叫んでしまう。こればかりは、仕方がない。
昨日に引き続き、結構に、盛況を頂く。ありがたい。当たり前だけれども、盛況であった方が、こちらもアガるのである。回転を感じる。その回転に噛ませて、空間を揺らすように、まあ鳴らす。
「世界に嫌がらせをしてやろう」
最近、私が出した、私の結論である。
何か、昔から、「戦う」という表現もしっくり来なかった。まぁ戦ってはいるが、正直、最近は勝てる気もあまりしていない。それでも活動を続けているのは、別に自棄でもなく、勝算があるでもなく、そのほとんどは意地である。
そんな自分が「一緒に戦おう」であるとか、「頑張って続けよう」など言うのは、何か違和感があった。色々言葉を探した結果、残ったものはこれである。
「世界に嫌がらせをしてやろう」
世界は常に迎合を求める。迎合しないものは排斥される。だが私は単純に世界が嫌いなので、迎合なんか死んでも嫌。別の世界を作って移住ができれば良いが、現状その目処は立たない。
だから私は、嫌がらせをするのである。実際奴は嫌がらせなんて思わない、意にも介さないかもしれないが、私が嫌がらせと思えれば、それで十分なのである。奴の表情が曇るのを想像して、そうやって、私は1人で笑って生きていくつもりだ。
そして現状、私が生きてバンドを続けてることが、世界への嫌がらせになると信じている。
演奏は終わる。アンコールまでいただき、披露して、演奏は、終わる。良いライブができたとは思う。惜しむべらくは、ギターのトラブルがあった事か。リカバリーはできたとは思うが、無い方がいいに決まっている。くそう。
物販も、そこそこ、買っていただく。ありがとうございます。「前から見たくて、やっと来られました」という言葉も頂く。心底、嬉しい。ありがとうございます。
そのまま、会場内で打ち上げ、がーこ君とも話したり、tsukiさんの最近、機材が盗難された話であったり、今回の企画を組んでくれたヤスイ君とも、今後について話す。
ノンフィクションは、我々は、評価をされているのだと、実感する。実際はあまり数字が出てないが、数字が出ていないだけで、評価はされているのだと、実感する。ありがたい。
しかしまぁ、数字も、何とかしなきゃなぁ。
縁もたけなわ。ドリンクのカップも返却し、機材を搬出する。挨拶を済まし、車を発進させる。あえて終電を逃したらしいがーこ君を家まで送る。ノンフィクション号にがーこ君が乗っているのは、なんとなく可笑しくて、笑ってしまう。
適当な会話をしながら、夜の大阪を駆ける。
がーこ君を送る。ありがとう。
それ媚びは今、メンバーの卒業により大変な状況であるが、私にはそれ媚びが死ぬ姿が全く想像できない。大丈夫であろう。再開を誓い。車は高速を目指す。
運転は私であり、助手席はみょーちん。ソウイチロウ君は後ろで寝ている。めぐちゃんは寝たり起きたり、ランダムである。
昨日今日のライブが良かったせいか、何故かやたらテンションの高い私。みょーちんに助手席に座ったことを後悔させながら、車は中国道、山陽道に入る。
3時間ほど運転して、広島県、福山まで到着。ここで運転を代わる。ソウイチロウ君の運転、私は助手席である。みょーちんとめぐちゃんはは後ろにて、眠る。
とはいえ、疲れと遠征続きで、話題はあまり無い。ひねり出そうとするも、浮かばない。そのうちにソウイチロウは音楽を聴き始めたので、私も携帯をいじる。
何度か寝落ちしながら、目を開けたら下関、めぐちゃんを下ろす。ここまできたらあと一息、車は小倉へ走り出す。あまり話すことは、ないが、少しの寝落ちで頭が戻った私と、ライブの所感について話し合う。
みょーちんを送り、ソウイチロウ君宅へ。時刻は10時を過ぎていた。私はベッドへ倒れこみ、ほぼ触っていなかったツイッターなどをする。ソウイチロウ君は、ホームページを更新している。ソウイチロウ君は今日も仕事らしい。頑張ってくれ給え...
私が眠っていると、ソウイチロウ君は仕事に行った。送ろうかとも思ったが、身体的に不可能であり、見送る。そして再び、目を閉じる。