ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

8月7日 稽古・コベイン

朝は9:30に、事務所にて、起床。呻きながら、起き上がる。

喉が痛い。最近、寝起きの喉が荒地みたくなっているのは、クーラーのせいだろう。あまり、かけながら寝たくはないのだが、暑いこの時期は、つけなければそれなりに命に関わる。仕方がないだろう。

 

起き抜けて、水を飲む。それとバナナと、昨日もらったおにぎりを、荒地経由で胃に流し込む。ん、この荒れ具合は、風邪を引いたかもしれぬ。勘弁してほしい。

 

時間になり、荷物を持って、事務所を出る。

昨日昼、北九州から帰ってきたが、今日の昼は、また北九州なのである。

そう、本日は、ガッツリと、演劇の練習である。具体的には、13時から、21時までである。

バンドでも、こんなにやった事はない。ガッツリである。今回の演劇は、スケジュール調整が難しく、そこまで練習の期間が取れなかったので、詰められる時に、詰めねばならぬのだ。

 

分厚い空気と蝉の声をくぐり抜けて、駅へ。駅から電車から街、街からバスで、小倉へと到着する。

 

練習場所である市民センターへ向かう。いつもは猫が多い細道だが、最近はあまり見ない。やはり、暑いか。

 

市民センターへは、一番乗りであった。

夏の光に暗い部屋が、私のなにかを叙情した。

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さて、全員集合する。

本日は休憩込み8時間という長さがある。ならば、少しくらいボードゲームをやっても許される筈だ。

ヴォルフガング・クラマーによる傑作「ニムト」を、やいやいと、プレイする。スタイリッシュな同時進行七並べ、みたいなゲーム。適度な思考と、適度な運で、深いゲーム性。これほんと、面白いのよなぁ。

あきら君がボロボロに負けたのち、練習を始める。

 

今回の舞台は、序章、一幕、二幕、三幕、四幕、終幕、という構成になっている。

四幕と終幕は、まだできて日が浅いので、念入りに詰める。少ししたら、一幕を、台本なしでやってみる。ソウイチロウ君がそこそこ引っかかったが、それなりに、通る。

台本なしでやる事で、より、舞台っぽさが出る。いいじゃない。いいじゃない。

 

大きな流れは皆、把握できてきたので、細かい調整をしていく。台詞の言い方、間、挙動がほんの少し違うだけで、雰囲気はガラリと変わる。良いものを抽出して、それを繰り返しできるようにならねばならぬ。この辺は、音楽も一緒。

 

少ししたら、一度皆で外出。少し早いが、飯にする。四人でやいやい、喋りながら歩いて、大学時代、よく使っていた安い定食屋に入り、唐揚げ定食を喰らう。こうしていると、大学生に戻ったようで、なんだかおかしい。

 

コンビニで物資を買ったのち、もどって、また少し、少しだけ、ボードゲーム。「ツッコミかるた」をやる。かるたのように撒かれた「ツッコミふだ」を、誰かのボケに合わせて取っていくゲームである。

このゲーム、先日ナカシー宅でやった時は集まった人間が大体ボケだったのでテンポが良かったが、今回の四人は、あまり積極的にボケるタイプではなく、中々難しかった。それなりに、疲れていたのもあるかもしれぬ。

まぁ、会話のゲームでもあるので、それなりにフリートークができただけでも良しとする。

 

各々、身体を動かして、また練習に入る。

二幕、三幕の動きを再度確認したのち、ついに、初めての通し練習に入る。

序章から、終幕まで、音楽が入った間も仮定した、本番ライクの練習である。少し、緊張する。

 

合図によって、始まる。序章、一幕、二幕と、順調に通っていくも、ここまで5〜6時間練習をしているので、皆疲れている。私かて少しふらつく。しかし、集中、集中して、やる。

 

「ありがとうございました」という最後の礼まで、全て、通しきる。時間は、47分。1時間くらいを仮定していたが、こんなものか。それでも、バンドならばロングセットではある。

 

少し休憩をしたのち、また詰めようかとも思ったが、皆、クタクタである。練習は明日もあるので、全体の寸評と、宣伝用の動画を撮る。部屋を片付けて、練習を終える。

 

21時過ぎ、お金を払って、市民センターを後にする。その場で解散。また明日、12時間後には、練習開始である。うぅーう。

 

車を出す。

そのまま、私とソウイチロウ君は、舞台の調整のため会場であるアソビカイギへと向かう。アソビカイギに、ボードゲームが増えている事に興奮しつつ、舞台の想定と、全体の打ち合わせを進める。少し必要なモノはいるが、概ね、悪くはなさそうだ。

1杯飲んで(ジュースね)店主であるバーティさんと談笑。また、ボードゲーム会もやらねばならぬ。

 

再び車を走らせ、ソウイチロウ君宅へと、帰宅。明日の朝飯用のご飯だけ炊いて、眠りに、つく。

 

目をつぶって、新曲の歌詞を考えていたら、全く眠れなかった。

「デッドエンドとどこまでも」

嫌な符合にならないことを、祈る。