ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

10月2日 永遠の話

朝は7時50分に起床。ソウイチロウ君の「時間大丈夫?」という声で起きる。

ん?7時50分?7時にソウイチロウ君が起こしてくれるはずだが、8時のバスには、乗らなければいけないはずだが、ん?

ソウイチロウ君、寝落ち。

そして私も、寝坊する。

 

迅速に着替えて、ソウイチロウ君に車を出してもらい、ギリギリ、8時のバスに間に合う。危なかった。

一安心したら、眠くなる。そもそも睡眠は足りていないので、バスの中で、眠る。

 

目が覚めたら、天神であった。そのまま直進で駅に入り、帰る。帰ったらそのまま自転車を解放して、急ぎスタジオへと向かう。本日は、先日録音したアルバム「現代、ム」の最終チェックである。曇り空に不安を覚えながら、少し強く、ペダルを漕ぐ。

 

スタジオに到着、そしてじきに、チェックが始まる。

1週間ほどだろうか、何度も聞いて、気になった部分を、直してもらう。注文は主に「ギターの音を上げてくれ」であった。やはりギター、ギターでないと。ギター、出ないと。

 

直してもらったら、曲間を調整して、ファイルに落としてもらう。これで正式に、レコーディングは、終了である。

ありがとう、ございました。今回も、たくさん、ご迷惑をおかけしました。田中ちゃん、コウヘイさん、ヒライさん、イケベくん。本当にありがとうございました。

いずれ、恩は返さねばならぬ。

 

「ノンフィクションは、本当に「好きな事」やってるから、とても良い」

毎度我々を録ってくれる、敏腕エンジニアのヒライさんはそう言ってくれた。

とても、嬉しい。いずれ、返さねばならぬ。

その後は、皆で飯を喰らいに行き、解散。

また、いずれ、お願いいたします。

 

さて、心情はひと段落。

そういえば、飯を喰らった場所が、母校の高校が近かったので、何気なしに見に行ってみる。

きちんと「登校のルート」を通って、自転車を走らす。下校している制服たちを避けながら、進む。

 

到着すると、そこに、学校があった。

 

学校から感じる、郷愁のような、哀愁のような、この気持ちはなんなのだろうか。いつも不思議に思う。下校する生徒たち、薄い緑のネットが張られた校庭、そこで走る生徒たち。校舎の窓、体育館、下駄箱、駐輪場。名前も知らない草花。

学校は続いている。生徒が代わり、教師が代わり、校舎が代わっても、学校は続いている。それはもう、永遠と言っても差し支えないものかもしれない。

あの中に、かつて私は、いたのである。今となっては、「あれは夢だった」と言われても信じるかもしれない。それでも私は、確かに、あの永遠の中にいたのだ。

しかし、今の私は、そこに入る事は出来ない。下手したら通報される。あの永遠からは、弾き出されてしまった。

 

ふと、下校中の生徒達に、チラチラ見られるのに気がつく。いかん、このままでは本当に通報される。踵を返し、引き返す事にする。

何度言ったかわからないが、さよならだ、福岡県立城南高等学校よ。鈍色の青春だったが、あれは確かに青春であった。

 

「下校ルート」を通りながら、帰宅する。入った事のない、知っている店の看板。同級生と買い食いをしていたコンビニ。見るたびに、とても、をかし。あぁ、恩田陸が読みたくなった。「六番目の小夜子」が、確か「学校」の話だったな。読み返そうか。年が、明けたら。

 

事務所に、帰宅。

さて、さて、やる事はあるが、私は、とても疲れている。とりあえず、少し眠る。

 

起きる。コーヒーを飲んで、さて、作業をせねばならん。音源のデータはできた。だがジャケットのデータがまだできていない。急ぎ作らねば、11/4に間に合わぬ。

しかし、ここで昨日のブログを書いていないのを思い出す。これこれ、こういうのだよ、こういう時の面倒くささが、本当に良くない。精神がジャリジャリ彫られていく。丸刀くらいの勢いのジャリジャリである。

呻きながら、ブログを上げて、息を吐く。

 

そこから、また少しウダったら、やっとこさジャケット製作に入る。

他作業の合間に少ーしずつ削っていったのが良かったか、ジャケット製作はスムーズに進む。歌詞カード表、裏、裏紙の表、裏、ここまで整えて、息を吐く。いいね、あとは盤面、帯の表、裏。今日中に入稿、なんとかしておきたい。

 

夕方、実家へと赴く。飯と入浴と明日の飯を頂いたら、バンドの発表をツイッターでする。

そう、何日か前から言っていたソウイチロウ君の成果物、あれはなんと、ソウイチロウ君の楽曲なのである。作詞作曲歌唱演奏すべてソウイチロウ君の、曲なのです。

奴もね、格好いい曲書くんですよ。昔、奴がやっていたアナログマンというバンドは、歌唱こそ奴でなかったものの、作曲自体はソウイチロウ君がしていた。その時から、格好いい曲、書くのですよ。

しかし、ノンフィクションでは統一感が欲しいので、申し訳ないが私の曲をやらせてもらう。ので、何とか彼の曲を聴けないかとね、ずっと思っていたのです。

今回、それができて、少なくとも私は満足。何気に、いい歌詞も書きやがる。ちょっと、腹立ってきた。

 

そんなソウイチロウ君のソロプロジェクト。

「So NoN-FiCTioN」

(エスオーノンフィクション)

は、11/4のレコ発で、バンドでお披露目いたします。この日はなんと、ソウイチロウ君のピアノ演奏まであるのです。ソウイチロウ君祭り、是非とも、おいでください。

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閑話休題、実家にて、発表が終わったら、雨が止むのを見計らって、また事務所へ戻る。

 

事務所、適当にウダったら、ブログを書き始める。書き出したら、なんか長くなる。寝坊からレコから学校から要素も多いぞ、ここまで見た方、お疲れ様でした。

 

明日はライブです。ぜひに、観に来て下さいな。

私は、またジャケット作業をしてから、寝ます。